渡邉美穂&齊藤なぎさ「INI・木村柾哉は蝉取りに行きそうなくらい無邪気」映画『あたしの!』の撮影現場の雰囲気とは?【インタビュー】
INI木村柾哉はいたずらっ子? 同世代が集まった撮影現場
――『あたしの!』には原作漫画がありますが、読んだことはありますか? 渡邉:もちろんです! 最初に読んだときはとにかくあこ子も充希もかわいすぎるし、直己くんも成田くんもイケメンで。幸田先生が書くキャラクターってみんな好きになっちゃいますよね。それぞれのキャラクターに感情移入できるところがすごいなと思います。 齊藤:私は出演が決まる前から読んでいて、その時はあこ子がかわいいなと思ったんです。私自身も猪突猛進型というか、気持ちをストレートに表現するタイプなのであこ子に共感して読んでいました。それが今回充希役をやらせていただくことになって、充希の視点で読み直してみたんです。そうすると全然感じ方が違って。充希はあこ子に救われつつも、どこかでちょっと劣等感みたいなものを持っていたんだろうなと感じました。そう考えると充希の気持ちもわかる気がして、また違った読み方ができて。あと成田がやばい。かっこいい! 渡邉:そう、あの余裕のある感じがずるいよね 齊藤:そう! 俯瞰で見てる感じ! 渡邉:そう! こっちが余裕ないときに「どうしたんだよ」って現れる感じ。 齊藤:そう! ドキッとしちゃうよね。 ――(笑)。実際のおふたりは成田派なんですね。今回はおふたりを含め同世代の方が多い現場だったと思うのですが、どんな雰囲気でしたか? 齊藤:もう超楽しかったよね。 渡邉:あそこまでワイワイする現場ってなかなかないよね。奇跡的に同世代が集まって、性格的にもおっとりというか平和主義な人が集まったからこそ雰囲気の良い現場だったと思います。 ――みなさんでどんなお話をしていたんですか? 齊藤:いやほんとにくだらない話ばっかりです(笑)。私MBTI診断が好きなんですけど、最初に4人で会ったとき話したのはその話で。 ――相性は良かったんですか? 齊藤:よかったです! 特に美穂ちゃんは私の一番好きなMBTIタイプの人でした。 渡邉:え、そうなの? それは嬉しい。あとスタジオ撮影のときに観葉植物がいっぱい飾ってあったんですけど、木村さんが「これの名前知ってる?」って言い出して。みんなが「知らない」って言ったら、聞いたことない名前をいくつもスラスラ言うので「すごい! 博士だね!」って盛り上がったんです。そしたら後で「存在しないよ、そんな名前」って言われて……。 齊藤:あれ、びっくりしたよね。 ――(笑)。木村さんはいたずらっ子なんですね。 渡邉:それで私たち仕返ししようとして、録音部の方に私の姉の元彼氏という設定でやり取りしてもらったんです。木村さんの前で「あの時いろいろありましたよね……」みたいな。 ――それは騙せたんですか? 渡邉:大成功でした! 「嘘だよ」って言ったら「なんだよ!」って(笑)。 齊藤:あれ面白かった!(笑) 木村さんはほんとに不思議な人なんですよ。 渡邉:ね。出会ったことないタイプ。 齊藤:少年って感じです、蝉取りに行きそうな。 渡邉:わかる。小学生みたいな無邪気さがあるよね。こんな成人男性がいるんだってくらい純粋な方です。
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