8番、2オンに成功し歓声に応える岩井明愛（撮影・井垣　忠夫）

　◇女子ゴルフツアーNOBUTA　GROUP　マスターズGCレディース最終日（2024年10月20日　兵庫県　マスターズGC＝6506ヤード、パー72） 　【プロの匠タイム（4）岩井明愛】岩井明が得意の直ドラで観客を沸かせた。8番パー5、残り248ヤードのフェアウエーで1Wを強振した。「2オンできる距離だったのでイチかバチか狙った」。ピンに向かった球はグリーンを捉えた。「当たりが薄くて届かないかなと思ったけど運良く乗ってくれた」 　直ドラの練習は「あまりしない」という。球の位置はティーショットの時より少し中央に寄せる。グリップを指1本分短く握り、球を上げる意識は消して確実にミートすることを考えて払うように振る。注意するのは球のライ。「良いライしかやらない」。8番は、やや左足上がりで直ドラに最適の状況だった。 　最終日は首位で出ながら3番からの3連続ボギーでつまずいた。しかし直ドラで引き寄せたバーディーが巻き返しにつながった。 　今季4勝目には届かなかったが、ワクワクさせるプレーで見る者を魅了した。メルセデスランク3位の22歳は「もう1勝したい。そこを目指して頑張る」と宣言し「今後もできる場面では（直ドラを）やっていきたい」とはにかんだ。