職場で「管理職」への昇進を打診された! でも所得が「900万円」を超えると、所得税率が上がって「手取り」が減ってしまう? 誤解の多いポイントもあわせて解説
管理職のやりがいと大変さ
管理職となり年収が上がっても手取りが減ることはありませんし、管理職となると今まで以上にやりがいを感じることもあります。 例えば、管理職になると部署やチームの方針決定に関わり、今まで以上の裁量を持って仕事ができるようになります。自分の意見が会社の成長に直結する点は、一般職にはない大きな魅力です。 また、部下の育成やマネジメント業務を通じて、リーダーシップや意思決定力が身につきます。これらのスキルは、ほかの企業に転職する際にも大きなアピールポイントになるでしょう。 一方、管理職ならではの大変な面も少なくありません。部下の指導や育成はやりがいがありますが、うまくいかないと自身のメンタルにも影響を与える可能性があります。また、管理職ではプレイヤーではなく、マネージャーとして部門全体のパフォーマンス向上を求められます。業務量が増えたり、責任やプレッシャーを感じる場面が増えたりすることもあるでしょう。
まとめ
管理職への昇進により所得が増え、「所得税率が上がるから手取りが減るのでは?」という不安は、誤解です。管理職になると基本的には手取りは増え、またこれまでにはないやりがいを感じることも少なくありません。 管理職は大変な面もありますが、少なくとも所得が増え所得税率が上がっても、所得税によって「手取りが減ることはない」点は認識しておきましょう。 出典 厚生労働省 令和5年賃金構造基本統計調査 国税庁 No.2260 所得税の税率 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部