京都・チョウ貴裁監督

　◇明治安田J1リーグ　第13節　京都2―3福岡（2024年5月11日　サンガスタジアムby京セラ） 　今季ホームで勝利がない京都は前半19分に福岡に先制点を許した。このゴールがVARでオフサイドの有無を確認している2分間に落ち着いた。失点後のキックオフからDFアピアタウィア久（25）にボールを下げてロングボールを蹴り込む。FW原大智（25）が競り勝って拾ったボールをMF松田天馬（28）がペナルティーアリアに持ち込んでシュート。相手GKが弾いたところをFW宮吉拓実（31）が詰めて同点ゴールを右足で決めた。 　しかし、ホームの悪い流れは変わらない。後半4分、7分に続けざまに失点。8分に相手オウンゴールで1点差に迫るが、その後はゴールが遠い。ロスタイムには右サイドからのFKにGKク・ソンユン（29）も攻撃参加したもののゴールを割れなかった。 　2―3で福岡に敗れてホーム未勝利で6連敗。試合後はチョウ貴裁監督がサポーター席から拡声器を借りて謝罪した。「応援してもらっていることを当たり前だと思っちゃいけない。試合前にサポーターに『監督、話してもらえますか』と言われていたので礼儀として話した。厳しい言葉を覚悟していたが、サポーターは声援に替えてくれた。5月11日のこの声援を指導者として忘れちゃいけない」と指揮官は目を赤くして応えた。 　「次の浦和戦（15日・アウェー戦）も（強敵だが、そういう部分を）おくびにも出さず向かっていきます」とチョウ監督サポーターに約束した。鳥栖が勝ったため京都は19位に後退。最下位の札幌も勝ち点差は“1”しかない。サポーターのために勝利の「勝ち点3」を追求する。