【2024年8月】電気・ガス料金補助が再開へ。65歳以上の無職夫婦世帯「1ヶ月の生活費」や「貯蓄額」はいくらか
65歳以上「無職の夫婦世帯」の平均貯蓄額は2504万円に
総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2023年(令和5年)平均結果-(二人以上の世帯)」から、65歳以上「無職の夫婦世帯」の平均貯蓄額を確認します。 65歳以上で無職の夫婦世帯の平均貯蓄額は2504万円であり、ここ数年は増加傾向にあります。 ・2018年:2233万円 ・2019年:2218万円 ・2020年:2292万円 ・2021年:2342万円 ・2022年:2359万円 ・2023年:2504万円 預貯金だけで保有するのではなく、さまざまな金融商品に振り分けている様子もわかります。 ・有価証券:480万円 ・生命保険など:413万円 ・定期性預貯金:846万円 ・通貨性預貯金:754万円 ・金融機関外:11万円 これから老後資産を形成するのであれば、「年金見込額」から「老後の不足額」を算出し、さらに「どのような金融資産で」準備するのか計画することが大切です。
老後のシミュレーションは綿密に
65歳以上の無職の夫婦世帯について、貯蓄・生活費・年金月額を見ていきました。 物価上昇が続く今、支出額はさらに膨らむ可能性があります。政府はこうした世帯への支援を進めるものの、給付金や助成だけで生活できるものではありません。 公的年金以外にどれだけ準備できたのかがカギとなるでしょう。 「老後のことなんてわからない」そう思うのはとても自然なことですが、シミュレーションをした人とそうでない人では、老後を迎えたときの不安に差が出るのではないでしょうか。 確かにライフプランは変更の連続ですが、一度シミュレーションをした人はその都度修正することで対応が可能です。 なんの準備もなく老後を迎えてしまえば、「足りない」となっても打つ手がない可能性もあります。できることから検討を始めていきましょう。
参考資料
・総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2023年(令和5年)平均結果-(二人以上の世帯)」 ・厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」 ・総務省「家計調査報告 家計収支編 2023年(令和5年)平均結果の概要」 ・経済産業省資源エネルギー庁「電気・ガス価格激変緩和対策事業」 ・首相官邸「岸田内閣総理大臣記者会見」2024年6月21日
太田 彩子