【2024年8月】電気・ガス料金補助が再開へ。65歳以上の無職夫婦世帯「1ヶ月の生活費」や「貯蓄額」はいくらか
65歳以上「無職の夫婦世帯」1ヶ月の生活費はいくら?家計の収支
まずは、65歳以上「無職の夫婦世帯」の1ヶ月の生活費を見ていきます。 2024年3月に公表された総務省「家計調査報告 家計収支編 2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、「65歳以上の夫婦のみの無職世帯」の消費支出額は平均で25万959円になりました。 ●65歳以上「無職の夫婦世帯」家計の収支 実収入:24万4580円 ・うち社会保障給付:21万8441円 消費支出:25万959円 ・うち食料:7万2930円 ・うち光熱・水道:2万2422円 ・うち保健医療:1万6879円 ・うち交通・通信:3万729円 など 非消費支出:3万1538円(消費支出と合わせて支出合計は28万2497円) 月の収支:▲3万7916円 収入24万4580円に対して支出28万2497円となり、合計で3万7916円の赤字となりました。 支出額が高いように感じた方が多いでしょう。おそらく、年金生活に入れば生活費はダウンサイジングされるものと考える方がほとんどではないでしょうか。 内訳をみると、光熱・水道費の合計がおよそ10万円となっています。平均値は大きな値に引っ張られる傾向にあるので、実態を表しているとはいえません。 一方で、住宅改修費や介護費用など突発的な支出が発生すれば、年金収入でまかなうのは難しく、赤字になる月が出てくるのは自然なことと考えられます。 どれだけ支出を抑えても、老後資金としてある程度の備えが必要でしょう。 「年金額次第では?」「今のシニアは実際に貯蓄をしているの?」そんな疑問を持たれた方もいると思います。 次章からはそんな年金額と貯蓄額を見ていきます。
年金収入「厚生年金・国民年金」ごとに平均額はいくらか
ここからは厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」を参考に、厚生年金と国民年金の平均受給額を見ていきます。 年金は基本的に2ヶ月分が支給されますが、資料に合わせて月平均の金額で紹介します。 ●厚生年金の平均月額 公務員や会社員等が加入する厚生年金の場合、全体の平均月額は以下のとおりです(国民年金を含む)。 〈全体〉平均年金月額:14万3973円 ・〈男性〉平均年金月額:16万3875円 ・〈女性〉平均年金月額:10万4878円 ※国民年金部分を含む ●国民年金の平均月額 続いて国民年金の受給額を確認しましょう。自営業やパートなどで厚生年金に加入していない方は、国民年金のみの受給となります。 国民年金の受給額 出所:厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成 〈全体〉平均年金月額:5万6316円 ・〈男性〉平均年金月額:5万8798円 ・〈女性〉平均年金月額:5万4426円 国民年金の平均額は5万円台となりました。 夫婦ともに国民年金のみという場合、収入は11万円程度になるでしょう。先ほどの家計収支から考えると、赤字が続く可能性が高いです。 厚生年金であれば平均が14万円台ですが、実際には個人差が大きいことに注意が必要です。 年金額に興味を持った方は、ぜひ自身の年金目安額について調べてみてください。ねんきんネットでは働き方ごとにシミュレーションすることも可能です。 年金が少ない人にとって重要になるのが貯蓄です。65歳の無職夫婦世帯では、平均で2504万円の資産を保有していることがわかりました。