国連安保理、シリア巡り数日以内に声明まとめる見通し=米ロ
Michelle Nichols [国連 9日 ロイター] - 国連安全保障理事会のメンバーは、アサド政権が崩壊したシリアを巡る声明を数日以内にまとめる見通しだ。米国とロシアが9日に明らかにした。 ロシアのネベンジャ国連大使は非公開の会合後、記者団に「理事会はシリアの領土保全と統一を維持し、民間人の保護を確実にし、必要な人々に人道支援が行き渡るようにする必要があるとの考えでほぼ一致したと思う」と語った。 12月の理事会議長国を務める米国のロバート・ウッド国連次席大使は、ほとんどの理事国がこれらの問題について発言したことを確認し、声明に取り組む方針だと記者団に説明。「われわれは現在、(シリアの)状況の推移を見守ることに集中している」とした。 シリアのダッハーク国連大使は安保理議場の外で記者団に対し、自身率いる代表部と海外にある全てのシリア大使館は政権移行期間中も職務を継続し、国家機関を維持するよう指示を受けたと明らかにした。アサド氏が任命したサッバーグ外相はなおダマスカスにいると付け加えた。 「シリア人は、自由、平等、法の支配、民主主義の国家を樹立することを楽しみにしている。われわれは国や破壊されたもの、より良い未来を再建するために力を合わせる」と語った。 アサド政権への攻勢を主導したシャーム解放機構(HTS)は、以前はヌスラ戦線として知られ、2016年に関係を断つまでシリアでアルカイダの一翼を担っていた。国連安保理から制裁を受けている。 外交筋によると、HTSを制裁リストから外すという議論はされていない。