10年間は使うあてのない現金は、どこに保管すべきか? FPの私がいつも伝えていること(海外)
ファイナンシャルプランナーである私は、銀行口座にどれぐらいの現金を残しておくべきかと、クライアントから尋ねられることが多い。 私はふだんの出費をカバーするのにじゅうぶんな額に加えて、今後の5年間で必要になるかもしれない現金を確保しておくようにアドバイスする。 次の10年(最大で20年)必要としない現金は投資するように勧める。 ファイナンシャルプランナーである私がクライアントから最も頻繁に受け取る質問は「銀行口座にいくらぐらいの現金を置いておくべき?」だ。 具体的な金額はそれぞれのニーズや目標、あるいは置かれた環境によって変わるが、手元に置いておくべき金額は3つのおもな要因によって決まる。
銀行に預けておくべき金額とは?
考慮すべき最初の点は、月々の普段の生活費だ。その大半は、毎月の収入でまかなうことになる。 たまたま少し多めに必要になった場合に備えて、普段の生活費よりも少し多めの額を口座に残しておけばいいだろう。 それに加えて、生活防衛資金も確保しておく。私は基本的に、目安として出費の3カ月から6カ月分を出発点とするように勧めることにしている。 その額を基準として、自分にどれほどの支払い責任があるのか、収入は安定しているか、どれぐらい余裕があれば安心できるかなどに応じて、上下に調整すればいい。 さらに、短期的な目標や、毎月の生活費ではまかなえないような大きな買い物のため、数年をかけて貯金する必要もある。これには、家を買う頭金や車の買い換えなど、次の5年から6年ぐらいで必要になるかもしれないものが含まれる。 そうした目標のための現金は高利回り預金口座に預けるのがいい。そうすることで、その現金をリスクから守り、しかも少しではあるが利息を得ることができる。 もちろん、5~6年よりももっと先も生活を楽しみ、目標を成し遂げ、経済的な安全を確保したいと思うだろうが、今後10年必要にならないお金は現金で手元に置いておくべきではない。