【日本ダービー】今年も米国短距離血統から勝ち馬を探す 京大競馬研の本命はシックスペンス
血統、枠良し 昨年の再現なるか
◎シックスペンス スプリングSはスローの上がり勝負だったが、他馬とは違う末脚で突き抜けた。父は初年度産駒の活躍を受けて繁殖牝馬の質が大幅に上がったキズナ。今年のダービーにキズナ産駒は5頭おり、ディープインパクトの正統後継者となりつつある。母父Twirling Candyは2010年に3歳でGⅠマリブSを勝っている米国産、早熟、短距離血統。日本ダービー向きの血統だ。 6枠12番は昨年のタスティエーラが勝利した枠で、今年も同馬主の馬が同じ枠から躍動するだろう。乗り替わりに対する不安もあがっているが、昨年テン乗りの馬が勝ったなか、ことさら乗り替わりのマイナスを強調することもおかしな話。あまり気にしないことにする。 ◯コスモキュランダ 皐月賞2着馬。父アルアインはディープ産駒、母父Southern Imageは3歳GⅠサンタアニタハンデを勝った米国早熟血統。3枠6番はあまりいいとは言えないが、詰まらず皐月賞と同じ程度の力を発揮すればここでも勝ち負けだ。何故かあまり人気にならないタイプ。馬券妙味もあるのではないか。 ▲ジャスティンミラノ 皐月賞馬。共同通信杯で上がり3F32.6秒を使い勝つなど、本質的に東京の末脚勝負向き。母父Exceed and Excelはオーストラリアの最優秀スプリンターかつ2歳シーズンに重賞勝ちと早熟性も兼ね備えており、米国血統ほどの有利はないが、欧州血統よりは重視したい。 問題は15番枠だ。厳しいマークをかわすため外々を回し続けると最後に脚が鈍る可能性は考えておきたい。皐月賞馬を素直に信じないのは筆者の悪いクセだが、ここを疑わないと高配当は狙えない。 △レガレイラ 皐月賞は騎乗があまりに無策だった。1枠2番は非常に良いが母父ハービンジャーで欧州血統なのはマイナス。昨年のソールオリエンス、4年前のサリオスのように人気でも勝てない血統だ。 ×サンライズアース 穴馬その1。皐月賞は出遅れ、4角で逃避と競馬になっていなかった。最内枠から池添騎手がどんな騎乗を見せるか。 ×ショウナンラプンタ 穴馬その2。枠は最悪だが、父サンデーサイレンス系、母父米国短距離早熟血統の力を借りてどこまでやれるか。 馬券はシックスペンスとコスモキュランダの単勝。◎◯2頭からの馬連流し9点、◎からの三連複流し10点で勝負する。 日本ダービー 予想印 ◎シックスペンス ◯コスモキュランダ ▲ジャスティンミラノ △レガレイラ ×サンライズアース ×ショウナンラプンタ ライタープロフィール 京都大学競馬研究会 今年で30周年を迎える、京都大学の競馬サークル。馬主や競馬評論家など多くの競馬関係者を輩出した実績を持つ。また書籍やGⅠ予想ブログ等も執筆。回収率100%超えの本格派が揃う。
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