【神アニメの裏側】SNSで暴露される、「王道アニメ」制作陣のブラックな労働環境。大ヒットすれば、制作スタッフももうかるはずですよね?
アニメがヒットすると制作サイドに入るお金は増える気がしますが、実際には制作サイドの低賃金や過重労働が度々問題となります。 SNSで安すぎる給与や長時間の労働などブラックな労働環境がリークされることも少なくありません。本記事では、なぜアニメがヒットしても製作陣に入るお金は少ないのか、アニメ制作の裏側を紹介します。 制作サイドとしてアニメ制作に携わりたいと考えている人は必見です。
アニメがヒットしても制作サイドに入るお金が少ないのはなぜなのか?
アニメを制作する際は、主に元請け・グロス請け・専門スタジオの3つに分かれます。元請け・グロス請けの中には直接制作を完結させられる規模の企業もあれば、自社の消化能力を超える分を外注している企業もあります。 下請けほど制作にかけられるコストが減るため、専門スタジオで働くスタッフの給与は低い傾向にあるでしょう。人件費を抑えるために正社員よりも非正規雇用のスタッフが集められたり、作業数に応じた完全出来高制が採用されたりと、ブラックな労働環境に陥りやすくなります。
元請け・グロス請けでも労働環境がよいとは限らない?
上述したように、下請けほど制作にかけられるコストが減るため、スタッフの給与は低い傾向が見られます。 とはいえ、中にはスタッフの給与が低い元請け・グロス請けも存在します。アニメーターなど制作サイドへ就職を考えている人は、給与形態や労働時間はしっかりと確認しておくことが大切です。 株式会社帝国データバンク情報統括部の「アニメ制作市場」動向調査2023によると、2022年におけるアニメ制作業界の市場は3年ぶりに回復しました。しかし、制作サイドの収益は二極化が進んでおり、黒字化できた元請け・グロス請けがある一方で、採算割れが発生して減益が発生した元請け・グロス請けも多くみられました。 アニメ市場が盛り上がる中、収益の二極化が進んだ理由としては、自社が生み出した知的財産の存在が挙げられます。自社版権が多く収益を得られる企業は黒字化や増益がみられたものの、自社版権が少ない企業はアニメーター不足等の影響もあり受注量を拡大できなかったり、外注費がかさんだりしたとみられています。