アップル、生成AI「Apple Intelligence」の中国導入で現地企業と提携か バイドゥやアリババと交渉
米アップルは6月10日、自社開発した生成AI「Apple Intelligence(アップルインテリジェンス)」を発表した。スマートフォン「iPhone」などに搭載される。 同社は現在、中国市場向けにアップルインテリジェンスを提供するため、現地企業との提携を模索している模様だ。関係者によると、すでに検索エンジン大手の百度(バイドゥ)や電子商取引(EC)大手のアリババグループ、大規模言語モデル(LLM)の開発を手がける百川智能(Baichuan Intelligent)などと協議を進めているという。 これに先立ち、アップルは中国市場向けのデバイスに外国で開発されたLLMを導入しようと検討したものの、実質的な進展には至らなかったとの情報も伝わっている。 中国市場におけるアップルの地位は、ファーウェイを筆頭とする中国企業に脅かされている。24年1~3月期の大中華圏(グレーターチャイナ)事業の売上高は全体の18%に上る。中国市場の環境と消費者ニーズによりよく適応するため、アップルはできる限り早く適切な現地パートナーを見つける必要があるだろう。 (36Kr Japan編集部)