【香港国際競走・追い切り】ステレンボッシュはウッドで2馬身先着 トウシンマカオは坂路で楽々併入
香港国際競走(12月8日=シャティン競馬場)に出走する関東馬が27日早朝、美浦トレセンで追い切りを行った。 GⅠ香港ヴァーズ(芝2400メートル)に挑むステレンボッシュ(牝3・国枝)は、ウッドでプラチナトレジャー(古馬オープン)を10馬身以上追走する形での併せ馬。4ハロン過ぎから徐々に差を詰め始めると、ラスト1ハロン11・8秒(6ハロン83・5秒)をマークして2馬身先着を決めた。迫力満点の走りに国枝調教師も「順調だね。追いかけて、しまいを伸ばす形で息をつくる感じ。いい感じで落ち着いているよ、1回使った分、状態は良くなっています」と順調な調整ぶりに目を細めた。 一方、GⅠ香港スプリント(芝1200メートル)に参戦するトウシンマカオ(牡5・高柳瑞)は菅原明を背に坂路でサルサロッサ(古馬障害未勝利)と併せ馬を敢行。道中は3馬身ほど追走すると、ダイナミックな走りでラスト1ハロン12・4秒(4ハロン51・9秒)をマークし、楽々併入した。「前走(スプリンターズS=2着)後はちょっと放牧へ出して、リフレッシュさせてといった感じです。併せ馬は目標を作る程度で速くなりすぎず、遅くなりすぎずの誘導のイメージでやりました。動きも全然いいし、調子も上がってきていると思います」と高柳瑞調教師。続けて「左回りは勝ちましたが、右に張るので右回りのほうがいいと思います。もちろん、香港のスプリンターは世界一だと思うので、メンバーが強いのは承知ですが、チャレンジしてみたいですね」と意欲を口にした。 なお、同じく香港スプリントに出走するサトノレーヴ(牡5・堀)と、GⅠ香港カップ(芝2000メートル)に向かうタスティエーラ(牡4・堀)はそれぞれ坂路で1ハロン16秒程度の軽めの調整を消化した。
東スポ競馬編集部