現役復帰の杉原愛子、日本女子3人目の五輪3大会連続出場へ「今の方がいけるんじゃね?」11日から全日本開幕
体操のパリ五輪代表選考会を兼ねる個人総合の全日本選手権は11日から群馬・高崎市の高崎アリーナで開幕する。10日は有力選手が会場で取材に応じ、日本女子史上3人目の3大会連続出場を目指す杉原愛子(TRyAS)は「感謝の気持ちを持って演技に心を込めて全力で楽しみながらみなさんに見ていただきたい。体操をメジャースポーツにしたいので4種目、桜のように満開にお披露目できるように頑張りたいと思います」と意気込みを語った。 杉原は、21年東京五輪後に一度引退したが、昨年6月の全日本種目別選手権で復帰。いきなり床運動で優勝を果たした。その後、昨年9月の杭州アジア大会でリポーターを務めたことで、五輪への思いが再燃したという。「パリ五輪のことは全く考えていなかったんですけど、もう一回、日の丸つけて演技したいなと思って、気持ちが高まってきた。先生や両親にも相談して決断した」と明かした。 クラウドファンディングでは、410人もの支援者から目標額を大きく上回る500万円を超える支援金が集まった。米国で約2週間、“武者修行”を実行し、リオ五輪4冠の絶対女王・バイルス(米国)ら、世界のトップ選手と練習。大きな刺激を受けた。「基本の質が上がって、『今の杉原愛子の方がいけるんじゃね?』と確信に変わった」。大きな自信で、五輪切符をつかみ取る。
報知新聞社