大谷翔平の走り方は「陸上選手のよう」 専門家が指摘、体幹のぶれ少なく推進力生む
米大リーグで3度目のMVPに満票で輝いたドジャースの大谷翔平(30)は、打者に専念した今季、59盗塁をマークし、足でも魅了した。野球のフォーム分析に詳しい筑波大体育系(野球コーチング論)の川村卓(たかし)教授は、大谷の走るフォームについて「体幹のぶれが少なく、陸上選手の走り方」と指摘する。 【写真でみる】大谷翔平は真美子夫人や愛犬デコピンと受賞喜ぶ 専門局の番組に出演 今季の大谷の盗塁成功率は63回試みて59回成功という驚異の93・7%。川村教授は「推進力を生むスタートの前傾姿勢が取れた上で、足がしっかりと前に出ているので、加速がしやすい」と、高い成功率を残した要因を分析する。 大谷の走りは体幹のぶれも少ないという。野球選手の場合、打つ、投げるの動作の際に肩甲骨周辺の筋肉を使う影響で、どうしても横ぶれが大きい走り方になってしまう。川村教授は「野球をプレーする上で決して悪い動きではないが、陸上の専門家に聞くと、直線を走る上ではあまり良くない。(大谷は)走る姿勢も低く、推進していくような走り方をしている」とたたえた。(神田さやか)