人気漫画「ちいかわ」が“SNSでバズりまくる”意外な理由。「漫画家の権利問題」変革にも期待
子供の声優を起用しているのも英断
最後に、ちいかわのアニメーションについて少し書いてみたい。アニメ制作会社「動画工房」の作った、このアニメーションは非常に出来が良い。ちいかわとハチワレという、いわば主役の2人(2匹?)の声優を、子供に任せているのが英断だと感じた。 特にハチワレは、登場人物(?)の中で、数少ない言葉をちゃんと話すことができるキャラクターであり、通常ストーリーを視聴者に伝える役目は彼が担っていて、声優を務める田中誠人くんの好演が作品の土台となっている。彼は、オープニングソング「ひとりごつ」も歌っていて、大変歌もうまい。 それにしても、「サザエさん」「ちびまる子ちゃん」に続いて「ちいかわ」と、強力な女流コメディ漫画家作品を連続で引き当てるとは。フジテレビの面目躍如といったところだろうか。 【椎名基樹】 1968年生まれ。構成作家。『電気グルーヴのオールナイトニッポン』をはじめ『ピエール瀧のしょんないTV』などを担当。週刊SPA!にて読者投稿コーナー『バカはサイレンで泣く』、KAMINOGEにて『自己投影観戦記~できれば強くなりたかった~』を連載中。ツイッター @mo_shiina
日刊SPA!