日本人3名の出場のS・ランス対モナコはスコアレス…南野拓実は再三のチャンスを仕留めきれず
リーグ・アン第15節が14日に行われ、スタッド・ランスとモナコが対戦した。 スタッド・ランスは前節終了時点で5勝4分5敗の成績を残し、勝ち点「19」を積み上げて現在10位につけている。開幕直後は上位争いに名を連ねていたが、直近7試合は1勝2分4敗と苦しんでおり、気がつけば中位に沈んでしまった。 【ハイライト動画】南野拓実は再三の好機に顔を出すも… 4試合ぶりの白星を目指す今節は、ここまで9勝2分3敗の勝ち点「29」を獲得し、現在3位につけるモナコをホームに迎える。モナコは今季開幕直後から上位陣に名を連ね、一時は首位に立つこともあったが、現在は首位のパリ・サンジェルマン(PSG)に勝ち点差「5」をつけられている。11日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)ではアーセナルに0-3で敗れたが、リーグ・アンのタイトルを狙うためには、欧州の戦いの悪い流れを国内には持ち込みたくないところだ。 スタッド・ランスに所属する伊東純也と中村敬斗、モナコに所属する南野拓実と、日本人選手3名がスターティングメンバーに名を連ねた一戦は、15分にモナコの南野にシュートチャンスが到来。左からのクロスボールのこぼれ球に一早く反応したものの、シュートはブロックされる。28分にはボックス右でエリース・ベン・セギルからのパスを受けた南野が、右足で狙い澄ました一撃を放つ。決まったかに思われたが、ここはエマニュエル・アグバドゥがスライディングでシュートブロック。32分にはヨルダン・テゼからの折り返しを受けた南野が右足を振り抜くも、GKイェファン・ディウフの牙城を崩せない。 一方のスタッド・ランスは、37分にカウンターで決定機を構築。自陣でのボール奪取から、アグバドゥが右サイドへスルーパスを送ると、抜け出したウマル・ディアキテが中央へのパスを狙う。ここは阻まれたものの、即座に奪い返したマーシャル・ムネツィがボックス右へ持ち運び、中央へ折り返す。このボールに中村がフリーで反応したものの、当たりどころが悪く、枠へ飛ばすことはできない。41分にはディアキテのポストプレーから伊東が右足を振り抜くも、ここは枠を捉えきれず、前半はスコアレスで終了した。 後半へ入ると51分、敵陣右サイド低い位置で前を向いた伊東が持ち味を発揮。スピードを上げて縦へ突破し、中央へ折り返すと、マイナスの位置で待っていたディアキテが右足で合わせたが、クロスバーに嫌われる。こぼれ球に中村が反応したものの、シュートはジャストミートできない。 このままスコアレスで時計の針が進むと、試合の流れはモナコへ傾いていく。攻撃陣をけん引したのは南野で、74分にはボックス左深い位置に侵入したブリール・エンボロからの折り返しに左足で合わせるも、相手に寄せられて枠へ飛ばすことはできない。直後の77分には背後へのロングフィードが流れると、うまく入れ替わった南野に絶好機が到来したが、右足で放ったシュートは枠の外。 後半アディショナルタイムにも南野にビッグチャンスが到来。左サイドを駆け上がったカイオ・エンリケのクロスボールをエンボロが頭で落とすと、待っていた南野がダイレクトボレー。しかし、シュートは抑えが効かず、クロスバーの上へ外れた。 試合はこのままタイムアップ。スタッド・ランスとしては総じて難しい試合展開を強いられながら、失点を許すことはなく、勝ち点「1」を積み上げた。だが、これで直近4試合で3分1敗と未勝利が続いている。伊東と中村はともに85分で交代となった。一方のモナコとしては、主導権を握りながらも勝ちきれないという結果となり、これで公式戦2試合未勝利。フル出場を果たした南野は、再三のチャンスに顔を出すも、仕留めることはできなかった。 スタッド・ランスはこの試合をもって2024年内のリーグ・アンが終了。22日にはクープ・ドゥ・フランスのラウンド64の戦いが控えている。一方、モナコは18日、トロフェ・デ・シャンピオン開催に伴う第16節前倒し分で、PSGをホームで迎え撃つ。 【スコア】 スタッド・ランス 0-0 モナコ 【得点者】 なし
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