まだ自販機など「新紙幣」に対応していないものが多いと聞きました。タンス預金「200万円」は新紙幣にせず、貯め続けて大丈夫でしょうか? タンス預金は「違法」ではないですよね…?
2024年7月3日より新紙幣の流通が始まりました。 ただ、まだ一部の券売機やATM、自動販売機などは新しい紙幣に対応していないことも多く、不便と感じる瞬間があります。 ▼タンス預金していた現金を銀行に預ける場合、「税金」の支払いは発生するの? また、タンス預金をしていて「しばらく旧札をタンス預金していて大丈夫? 」と心配に思う人もいるでしょう。 本記事では、タンス預金を旧札のまま保管し続けても大丈夫なのか、タンス預金のメリット・デメリットや注意点について解説します。
自分で集めたお金はタンス預金にしていても何ら問題ない
新紙幣に対応した券売機やATMなどでは、買い物や支払いで新紙幣を問題なく利用できます。特に銀行や公共交通機関などのATMや券売機では新紙幣での支払いができるような対応が進んでいます。 ただ、まだ全ての券売機やATMが対応しているわけではなく、街中の自動販売機を見ても新紙幣に対応していない機種が大半です。新紙幣には偽造防止のための図柄や3Dホログラム、高精細な「すかし」などの高度な技術が使われており、対応機種が高額になるため導入が進んでいないようです。 こうした状況では、「新紙幣がどこでも使えるようになるまで、今の紙幣のままでタンス預金を続けたい」と思う人もいるかもしれません。 タンス預金と聞くと「違法なのでは?」という声を聞くことがあります。まず、タンス預金があるからといって、それだけで違法ということはありません。銀行に預けない方法でお金を保管したとしても、それは本人の自由です。また、タンス預金にはメリットも多くあります。 例えば流動性の高さです。タンス預金はATMからお金を引き出す手続きが必要なく、お金が必要なときにすぐに利用できます。また、相続が発生して口座が凍結されたような場合でも葬儀費用や病院の入院費用の支払いができるため、万一の際にお金をおろせないという理由で困ることがありません。 なお、旧札をタンス預金しておくことで、「旧札だとそのうち使えなくなるのでは」と心配になる人もいるかもしれませんが、現在発行されていない旧紙幣であっても、法令に基づく特別な措置がとられない限りは、これまでと同じように使用することができます。そのため、当分の間はタンス預金として保管していても問題ないでしょう。