一連の武力衝突による子どもの死者が2360人に ガザ地区
イスラエル軍が地上侵攻への準備を進める中、ガザ当局は、23日から24日にかけての空爆で704人が死亡したと発表しました。一連の武力衝突によるガザ地区の子どもの死者が2000人を超えました。 地上侵攻への準備を進めるイスラエル軍は、ガザ地区への空爆を強化しているとみられ、23日から24日にかけて400か所以上を攻撃したということです。 ガザ当局は24日、「24時間のうちに704人が死亡した」と発表しました。1日の死者としてこれまでで最も多いとしています。一連の武力衝突が始まってからのガザ地区の死者は5791人で、そのうち子どもが半数近い2360人にのぼるということです。 一方、イスラム組織「ハマス」による攻撃も続いています。イスラエル軍は24日、ハマスの戦闘員がガザ地区から海を経由してイスラエル側に上陸を試みたと発表しました。「上陸は阻止された」としていますが、ハマス側は「上陸に成功し、イスラエル軍と戦闘中」だと主張しています。 衝突が続く中、アメリカの有力政治サイト「アクシオス」は24日、イスラエルが人質解放の交渉を進めるために地上侵攻を数日間遅らせる意向だと報じました。 国連の安全保障理事会でグテーレス事務総長は、テロを正当化することはできないとした上で、「ハマスによる攻撃は理由なしに起きたものではない。パレスチナの人々は56年間、苦しい占領下に置かれてきた」と指摘しました。この発言にイスラエル側は猛反発し、国連大使がSNSでグテーレス事務総長の辞任を求めました。