“ふるさとの味”が消滅する? 漬け物や梅干しの生産農家の9割が廃業? 法改正で設備投資に高額な費用が!【大石が聞く】
地元の農家、佐々木富子さん、通称「とみちゃん」。 愛知の伝統野菜「天狗なす」などを作る傍ら、その漬け物も販売してきました。 (大石アンカーマン) 「漬け物工場と聞いてきたんですが、ここは漬け物工場ですか?」 (佐々木 富子さん) 「元はスナックでした。家の前に漬け物を作る施設を作ろうと、大工さんに相談したら『建物から作るとすごくお金がかかる。どこか借りられるところはないのか』と」 (大石アンカーマン) 「ここ何もないですよ、周り。そもそもここでスナックやって、お客さん来てたんですか?」 (佐々木富子さん) 「来てたと思いますよ。私も飲みに来たことがあります」 建物の中に入ると… (大石アンカーマン) 「あの壁紙がスナック感ありますね!」 (佐々木富子さん) 「角にちょっとしたステージがあって、そこで歌えるようになっていました」 (大石アンカーマン) 「とみちゃんも歌った?」 (佐々木富子さん) 「歌いました」 漬物は元々、自宅の台所で作っていましたが、法改正でそれが出来なくなり、以前はスナックだった空き店舗を借りて、工場に改装したのです。 ■換気扇も冷蔵庫も「全部買った」…設備投資に1000万円弱かかった! (佐々木富子さん) 「『手洗い』は別にしなきゃいけない」 (大石アンカーマン) 「調理する『シンク』と『手洗い』は分けなきゃいけない?」 (佐々木富子さん) 「(ハンドルは)直接手で触ってはいけないので、(レバーで)肘でできるように」 (大石アンカーマン) 「どんな設備投資をしました?このあたりは?」 (佐々木富子さん) 「全部買った。換気扇も、ガスの給湯器も、冷凍庫も、冷蔵庫も、エアコンも」 (大石アンカーマン) 「このへんにあるものは全部買った?」 (佐々木富子さん) 「そうです。ずいぶん前から少しずつ投資して、1000万円は全部でかかってないと思うんですが…」 法改正では、自宅の台所とは別に作る場所を用意することや、壁も床も水洗いできること、温度計が付いた冷蔵設備など、数多くの条件が設けられています。