蕎麦好き、DEENの池森秀一が太鼓判! 「変わり蕎麦」に季節を感じる東京の名店[FRaU]
食のスペシャリスト&グルメに精通する識者で構成される「FRaU Foodies」が、今イチオシの料理やスイーツなどをお届けします。蕎麦好きミュージシャンとして、『マツコの知らない世界』に出演するなど、さまざまなメディアで蕎麦愛を語っている、DEENのヴォーカリスト・池森秀一さんが東京のオススメ店をレコメンド。美食家で知られる作家も通った神保町の名店です。
変わり蕎麦に2種のカエシ 蕎麦の新たな魅力に開眼
「僕のYouTubeチャンネル『池森チャンネル』のドライブ蕎麦企画の中で探して見つけた1軒です。想像を遥かに超える美味しさのお蕎麦屋さんに出合えました」 10年以上ほぼ毎日蕎麦を食べ続けている池森さんを唸らせたのが、東京・神保町にある「松翁(まつおう)」。創業40年を超える歴史があり、美食家で知られる作家・池波正太郎さんも贔屓にしていました。
池森さんの想像を超えた美味しさの蕎麦の中でもお気に入りが「季節のフルーツの風味を練り込んだ『変わり蕎麦』です」。
変わり蕎麦は、季節や旬を取り入れ、紫蘇切り、夏蜜柑切り、柚子切り、檸檬切りなどを作ってきました。
取材時は櫻切り。桜餅に使われる緑の葉をミキサーにかけ、御膳粉(更科粉)に混ぜ込み一緒に打ちます。店主の小野寺松夫さん曰く、「桜が咲いている間は出します」。この提供期間も粋です。 蕎麦を鼻に近づければ、桜の香りがふわり。春を感じます。
この変わり蕎麦を楽しめる上に、基本の並蕎麦も楽しめるのが、池森さんオススメの「二色もり」。並蕎麦と変わり蕎麦を各2、合わせて4つを小山のように盛るのが特徴です。 並蕎麦は、茨城の常陸秋蕎麦の丸抜きを店内で製粉し、生粉(きこ)打ち(小麦粉を使わず蕎麦粉のみで打つこと)。今では数多くの店で行われている自家製粉を約30年前から行っています。
蕎麦をたぐり少しつゆにつけてすすれば、心地よい蕎麦の香りを楽しめます。なお、つゆは北海道の真昆布、枕崎の本枯本節、干ししいたけを合わせたもの。だし感のある仕上がりです。