ベテランMC頼みの新バラエティに見る“地上波TVの課題”とは?「日テレからTBSへ移籍」と噂の番組もレギュラー化
『ザ・共通テン!』チョコプラをどう使うかにかかっている
続いては、同じくフジテレビ系で放送する『ザ・共通テン!』。10月18日からスタートした番組で、MCはヒロミとホラン千秋、進行でチョコレートプラネットが出演する。 この番組は、共通点を持つ4人の女性芸能人が登場し、そのお題にあわせた日常生活に密着する生態調査バラエティ。VTRはベスト10形式で発表し、「○○女子」たちの生態を紹介しグルメや美容、節約テクニックなどを明かしていく構成だ。 初回の2時間SPでは、ギャル曽根、土屋アンナ、丸山桂里奈、山田優が登場。4人は「スーパーはしご女子」として、普段の買い物の様子を紹介した。 どこか『ヒルナンデス!』など日本テレビ的な雰囲気がする番組で、11月1日放送分も「日本中の名品を食らう女子」などで完全なグルメ企画。お昼に放送していたら見てしまいそうな演出だが、毎週金曜日の21時から放送する番組として適しているかは疑問が残るところ…。 また、女性芸能人という縛りがある上に共通点まで見つけるわけでかなりキャスティングが難しそう。早々にネタ切れを起こす可能性も大だ。 そして、旬のチョコプラを起用しながら、ほとんど番組で活かせていないのが痛いところ。チョコプラをどう使うかが、この番組の化けるポイントになるような気がする。 良いポイントとしては、現時点で放送している回を見る限りでは、初回で山田優を引っ張り出したのはスタッフのやる気を感じる。 山田は番組で“上級セレブっぽい”ショッピングも行い、値札を見ないなどの豪快さで女性週刊誌のネット記事で叩かれる事に。バラエティ番組として良くも悪くも話題になるのは大切で、今後もお昼の番組とは違う視聴者から反感を買うような企画や人選ができれば、異色の番組として化ける可能性もあるだろう。
日テレからTBSへ移籍と噂の番組がレギュラー化。独自企画が待たれる
さて、今度はTBSの番組を紹介。まずは『巷のウワサ大証!それって実際どうなの会』だ。 これまで特番として不定期で計4回放送され、10月9日からレギュラー化。放送前から、今年3月まで日本テレビ系で放送された『それって!?実際どうなの課』と、タイトル・出演者・内容が被っていると話題を集めていた番組だ。 俳優の生瀬勝久がMCを務め、満島真之介、森三中・大島美幸がレギュラー。素朴な疑問を、芸人やタレントが体を張って検証する番組だ。感想は簡潔になるが、やはり『それって!?実際どうなの課』と似ている気がする。どんな事情があったかは知らないが、視聴者目線で見ると内容の違いがわからない。 問題点としては、女優・緑川静香がフリマアプリやネットオークションで家の不用品を売る企画など、過去に見た覚えがあるネタが多い。独自の名物企画をどれだけ放送できるかに番組の命運はかかっているだろう。