10月30日は食品ロス削減の日「物価高騰の中笑顔届けたい」長崎市と企業も協働し支援《長崎》
▽1年間で365個のおにぎりを捨てている現実
NIB長崎国際テレビ
まだ食べられるのに捨てられてしまう「食品ロス」についてです。 今月は法律で定められた削減月間で、10月30日は食品ロス削減の日です。
おととし発表された県内の食品ロスは、年間4万5000トンあまり。 一日一人あたりでは95.6グラムとなり、毎日おにぎり1個を捨てているのと同じ量なんです。 そこで注目されているのが「フードドライブ」です。
買いすぎたものや頂き物、家庭で余っている食品を持ち寄り、フードバンクの団体や活動を行う自治体に寄付。 そこから必要としている人や施設に物資がわたり、支援につながるという取り組みです。 未開封、常温保存が可能で、消費期限まで1か月以上あるなど、取り扱う団体によってルールがあります。 長崎市でも「食品ロス削減月間」に合わせ、市内の企業と協働した取り組みが進んでいます。
▽「フードドライブ」メットライフ生命の取り組みとは
大手生命保険会社 メットライフ生命の長崎本社。 午前10時のスタートとともに早速、食品や日用品、古着が集まってきました。 (担当者) 「ありがとうございます」
メットライフ生命は、2021年から社内でフードドライブを行い、ひとり親家庭を支援する団体に物資を贈っていて、2022年からは長崎市と協働した取り組みがスタート。
去年11月に実施した際は、約100人が参加し、280キロほどの食品が集まったといいます。 (メットライフ生命 猿渡 真由子さん) 「物価高騰が続いている状況なので、必要としている人に笑顔で届けて有効活用してほしい」 メットライフ生命は、今後もフードドライブの活動を継続していきたいとしています。
▽雲仙市ではコンビニエンスストアでも
このように企業や自治体などで広がりをみせるフードドライブですが、雲仙市では、今年6月からコンビニエンスストアで受け付けが始まっています。 セブン‐イレブン・ジャパンと雲仙市社会福祉協議会が、フードドライブに関する協定を結んでいて、物資の回収ボックスが雲仙市内の8店舗に設置されています。
買い物のついでにも参加できますし、随時受け付けていますから、思い立った時に行動できるのもいいところです。 セブン‐イレブン・ジャパンは今後、県内のほかの市町にも取り組みを広げることも検討しているということです。