フランスとアルゼンチンの準々決勝で試合後に大乱闘が勃発した(C)Getty Images

　パリ五輪のサッカー男子準々決勝が8月2日に行われ、開催国のフランスとアルゼンチンが対戦し、開始5分にフランスのジャン・フィリップ・マテタがコーナーキックから頭で合わせて先制ゴールを決め、その1点を守り切ったフランスが1-0で勝利した。 【画像】エアコンなしの質素なデザイン？ パリ五輪選手村の全容をチェック 　優勝候補同士の対決はこれだけでは終わらなかった。試合終了の笛が鳴ると事件が発生。アルゼンチンのメディア『Ole』によると、アルゼンチンの主将ニコラス・オタメンディとフランスのMFエンゾ・ミヨによる衝突が発端となり、両チームが入り乱れての大乱闘が勃発した。 　同メディアは「オタメンディがフランスのMFエンゾ・ミヨの挑発に反応し、事件の主役となった。オタメンディが怒っていたのはそれだけではない。フランスの選手たちがアルゼンチンのファンがいる場所で祝っていたことにも怒っていた」と伝えた。 　オタメンディは「好きなように祝って、好きなように楽しむのは構わないが、人々のいるところ、親族のいるところに行って祝うのは不適切だ。名前も知らない選手がいた。バルデ？バデか？もし彼が祝いたいなら、私たちがいるところに来ればいい。話すべきことは何でも話そう。子供たちや家族と一緒に祝うのは腹が立つ」とコメントし、スペインのセビージャのDFであるロイク・バデに対しても「名前も知らない」と口にし、怒りをぶちまけた。 　両国には因縁があった。2022年に行われたカタールでのW杯決勝で、アルゼンチンがフランスを下してから緊張感が高まった。そして、先月のコパ・アメリカでアルゼンチン代表MFのエンソ・フェルナンデスが、フランス代表の選手に対して人種差別的な行為を行い、因縁は根深くなった。 　この試合の勝利でフランスは準決勝へ進出し、次戦はエジプトと対戦。だが、五輪の舞台で後味の悪い結末となってしまった。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]