阪神・坂本誠志郎、FA権行使せず残留 「タイガースでもう一回やり返したい」 4年契約年俸総額4億円+出来高払い
阪神・坂本誠志郎捕手(31)が13日、西宮市内の球団施設で会見し、今季取得した国内フリーエージェント(FA)権を行使せずに残留すると発表した。年俸総額4億円プラス出来高払いで4年契約を結んだ。2023年シーズンのセ・リーグ制覇&日本一に貢献したが、今季は2位に甘んじ、「タイガースでもう一回やり返したい」とV奪回を誓った。 【写真】岩崎と握手をする坂本誠志郎 2025年シーズンは再び王者になる。捕手としての力のすべてを虎にささげ、坂本が投手陣との共同作業でライバル球団の攻撃力をおさえ込む。国内FA権を行使せずに残留する決断に至り、逆襲への思いも判断材料だったと説明した。 「23年シーズンに優勝して、日本一になって、今年、悔しい思いをして。チームとしても、個人的にも悔しい思いをたくさんした。タイガースで、もう一回やり返したい。みんなでそこを目指したいというのも、大きな要因ではあります」 セ・リーグ制覇&日本一に貢献した昨季は自己最多の84試合、今季は64試合に出場。梅野とともに強力投手陣をリードしてきたが、連覇を逃した悔しさは常に胸のうちに残っていた。V奪回を目指す藤川新監督にも「責任を持ってやります」と伝え、「覚悟を持ってやっていこう」と返された。新生タイガースの中心選手の一人として戦う思いを新たにし、年俸総額4億円プラス出来高払いで4年契約を結んだ。 高知・安芸のキャンプ地で取材に応じた虎将も「フィールド内でリーダーシップを持って、プレーの中で発揮してくれる選手としてはすごく心強い選手」と評した。来季もタテジマのユニホームで巧みなリードを発揮し、頼もしいリーダーシップ、冷静な状況判断を駆使して貢献する。 「現役を一緒にやったことがある方が監督になるのは初めて。教わったことが今に生きている。監督が現役を終えてからどれだけ僕が成長しているか見てもらえる。『あっ、これくらいしか成長していないな』と思われないように。持てる力を全部使って、勝ちにいきたい」 坂本がプロ野球人生の節目に下した大きな決断が、球児虎の逆襲を支える。(新里公章)