「おせちを見ると地震を思い出す」輪島朝市の焼け跡は公費解体で広大な更地に「ぜいたくは言わないので平凡な暮らしを」復興への歩み
FNNプライムオンライン
能登半島地震から1年。 町の光景が一変し、今も大勢の人々が不便な生活を強いられています。 石川・輪島市朝市通り周辺から、石川テレビ・稲垣真一アナウンサーが中継でお伝えします。 地震による大規模火災から1年。 公費解体が進み、焼け跡は広大な更地へと姿を変えました。 輪島市内では、2025年の正月にしめ縄や門松を飾る家はほとんどありません。 「おせちを見ると地震を思い出すから」と、おせち料理を用意しなかった人もいます。 一方で、一歩前に進むために普段通りの正月を迎えたという人もいます。 市内の神社を訪れた初詣客に、新しい1年をどう過ごしたいか聞くと、「もちろん、楽しく笑って、みんなで仲間と」「家族で過ごせる素晴らしい1年になればいいなと思います」「ぜいたくは言わないので、平凡な」などと話していました。 厳しい環境の中で粘り強く今を生きる。 能登人たちの1年が心静かなものであることを、そして確かなものであることを、焼け残ったタイサンボクが静かに見つめています。
石川テレビ