<WBC速報>米国が延長の末、コロンビアに苦しんでサヨナラ勝利!
WBCの1次ラウンド、プールCのアメリカ対コロンビアが現地時間10日(日本時間11日)アメリカ・フロリダのマーリンズパークで行われ、アメリカが延長の末、3-2のサヨナラ勝利で辛くも白星発進した。敗戦投手は、横浜DeNAにいたモスコーソ。 アメリカの先発は、レイズのエースで、昨季は負けがこんだがリーグ2位タイの233奪三振をほこるアーチャー、一方のコロンビアは、ホワイトソックスのエース左腕で、昨年自身キャリアハイの13勝12敗の成績を残したキンタナを立てた。 先に試合を動かしたのはコロンビア。5回、アーチャーから代わったオリオールズのブルペンを支えるサイドアンダー、ギブンズから、バルデス、サンチェス、ラモスが3連続二塁打を放ち2点を先取した。 3番に2年連続2冠王のロッキーズのアレナド、4番に4年前の2冠で、昨年は打率.297、24本、95点の数字を残し、抜群の選球眼を持つゴールドシュミット、5番に全米ナンバーワン捕手のジャイアンツのホージー、6番にイチローの同僚、マーリンズの4番、スタントンを揃える豪華ラインナップのアメリカ打線が、5回までキンタナの前にノーヒットに抑えられていた。 だが、アメリカは5回二死から同点に追いつく。クロフォードがヒットで出塁すると、コロンビアはクエバスにスイッチ。キンズラーが左前打で続き、二死一二塁からA・ジョーンズがレフト線を破る同点タイムリー二塁打。続くアレナドは三振に倒れたが、そのボールがワイルドピッチとなり、その間に同点、アレナドは振り逃げに成功した。ラッキーな形で、負けられないアメリカがゲームを振り出しに戻した。 アメリカは、8回にも一死から2つの四球で一、二塁のピンチを迎えたが、D・ソラノの三塁を襲う強烈なライナーをアレナドが好捕すると、すぐさま一塁へランニングスロー。走者が飛び出していて併殺でピンチを脱した。その裏、先頭の代打、イチローの同僚のイエリッチが、二塁打で出塁、一死になったが、キンズラーの打球が内外野の間に落ちて、一、三塁としたが、A・ジョーンズは三振、アレナドのセンターを襲った一打も、攻守に阻まれて、勝ち越し点を奪うことができなかった。 9回も二死から連打を浴びてピンチを招き、最後はバルデスを三振にとって乗り越えたアメリカは、その裏、元横浜DeNAのモスコーソの前に三者凡退に打ち取られ、ゲームは延長戦へと突入した。 延長10回、アメリカは、この回も続投したモスコーソから一死となったが、イエリッチ、クロフォードが連続で四球を選び、一、二塁のサヨナラ機を作る。キンズラーは二ゴロに倒れたが、その間に走者が二、三塁に進み、A・ジョーンズ。簡単に追い込まれたが、センター前へサヨナラヒット。苦しみながらも劇的勝利を飾った。