テントの設営場所が命取りになることも…… 知っておきたい危険に晒されない「キャンプサイト」選びとは
キャンプの最重要設備ともいえる「テント」。テントはどこでも自由に張って良いという訳ではありません。場所によっては危険な場所もあるため、今回はテントを張る際に気をつけたい“張ってはいけない場所”を紹介します。 【写真】テントの設営を避けたい場所選びをチェックする(全6枚)
川沿いの設営は絶対NG
川沿いは涼しく、魚釣りや川遊びには最適ですよね。しかしテントの設営場所としては絶対にNG。特に中州は急な増水が起きれば取り残され、そのまま流されてしまうといった事故に繋がりやすいです。一見穏やかに見える川も、上流で豪雨があればたちまち水位は上昇。異変に気付いたときには、すでに水位が上昇していたり、流れが強く退避できない可能性は十分考えられます。
忘れてはいけない“落雷”の危険
一見安全そうに思う木の下も、実はテントの設営場所としては不向きです。山の中にあるキャンプ場は天気が急変しやすく、晴れていても突然雷雨になることも珍しくありません。一本木などは特に雷が落ちやすく、木の側にテントを設営した場合、雷が近くの物を通って地面に逃げる「側撃雷」の危険性が高まります。木陰になることは魅力的ですが、避けておく方が安全性は高まるでしょう。 「じゃあ何もない丘の上に設営しよう」と考える方もいるかもしれませんが、周囲に何もない場所にも難点が。それは風を遮るものがないため、テントが飛ばされてしまう可能性です。風が通るため涼しいものの、できるだけ風の影響を受けない「日陰で風が吹き抜けない場所」を選んでください。
キャンプの成功は「テントの設営場所」で決まる?
注意したい設営場所として、水はけが悪い場所も挙げられます。地面が湿っていたり窪んでいたりする場合は要注意。雨が降った際に水たまりとなり苦労する可能性が高まります。 どうしても川沿いでのキャンプを楽しみたい場合は、できるだけ離れた場所にテントを設営しましょう。加えて、上流の天気を確認したり川の様子を確認したりすることは必須。いち早く危険を察知できます。 山でキャンプをする場合は、傾斜と木の真下は避けてテントを設営。風を遮るものがない場所では、クルマで風を遮る方法もあります。テントの設営場所によって、楽しいはずのキャンプが台無しになってしまうのは避けたいところです。事前にキャンプ場の情報を調べておき、安全かつ快適な設営場所を探してくださいね。
野中陽平