編集部の時計担当が生解説!今、注目すべき時計は「オメガ」シーマスターの五輪モデル
フジイ パッと見はコラボレーション感がないかなと思うんですけど、よく見ると秒針にパリ五輪のエンブレムがあしらわれています。
フジイ 裏側にもエンブレムが刻印されている。通常モデルの場合は、シースルーバックになっていて内側が見える仕様になっています。
フジイ ベゼルは、金メダルをイメージしたオメガ独自素材の「ムーンシャインゴールド」が使われている。というのが、今回の五輪モデルの特別なディテールですね。 キクチ 格好いい! ハラ これはシーマスターがベースになってるけど、そもそもシーマスターってどんなもの? フジイ シーマスターは、その名のとおり「海の覇者」というイメージで、いわゆるダイバーズ=防水時計としての歴史があります。元々、軍用の時計製造で培った防水技術を使って、1948年に防水時計として誕生し、ダイバーズウォッチとして進化していきました。本当に由緒正しきダイバーズウォッチですね。 ハラ 最初のころってどんな時計だったの? フジイ シンプルなドレスウォッチといった印象で、今と比べると少しイメージが違うかもしれません。技術開発がどんどん進んで、こういったダイバーズウォッチに進化しました。 キクチ たしかに、昔はもっと華奢なイメージだった。
ハラ デザインでいくと、10時位置にあるボタンも特徴的だよね。 フジイ これは「ヘリウムエスケープバルブ」と言って、時計の中に入ったヘリウムガスを外に逃す機能ですね。日常ではあまり使わないかもしれませんが、飽和潜水といった特殊な潜り方をすると時計の中にヘリウムガスが溜まる。そのままだと性能に良くないので、それを逃がしてあげるためのものです。 キクチ ダイバーズならではの機能も付いてると。 フジイ 本格的なダイバーズウォッチであれば、このディテールは絶対に搭載されています。 ハラ デザインとかファッション目線だけではないからこそのパーツってことだね。実際に普段使うかどうかじゃなく、由緒正しい場所に正しくあるっていうことにロマンを感じる。 フジイ そうですね、時計のロマンですよね。実際に着けてみますか?