英語と日本語飛び交う茶摘み ドイツから移住の夫妻が交流の場にと福知山で体験会開く
京都府福知山市報恩寺でゲストハウスを営むフローリアン・ドライさん(44)、八田裕子さん(56)夫妻の茶畑で19日、一番茶の茶摘み体験が開かれた。参加した住民や親子連れら約60人が、新芽の摘み取りを楽しみ、親睦を深めた。 八田さんは福知山出身で、2021年に一家4人でドイツから報恩寺へ移住。約300平方メートルの茶畑を所有していて、体験を通してさまざまな人と交流できるようにと、22年から誰でも参加できる茶摘みを催している。 当初は小規模だったが、次第に口コミで広がり、今回は姫路市などからも人が集まった。 半数以上が初参加だったが、八田さんが「爪を立てず黄緑色の軟らかい部分を摘んで」などと優しく教えて、みんな作業に熱中。フローリアンさんの知り合いの外国人も訪れ、茶畑には英語と日本語が飛び交い、和やかな時間が流れた。 八田さんの知り合いが作ったインドカレーの販売もあった。 茶葉は市内の工場で製茶され、参加者に贈られる。 母と妹の3人で参加した雀部小学校5年の三輪結奈さんは「緑茶が好きで参加しました。初めて茶摘みをしたけど楽しいです。自分で摘んだお茶を飲むのが楽しみです」と喜んでいた。 八田さんは「地元の方や移住者、遠くからの参加者、みんなに『楽しい』と喜んでもらえてよかったです。今後もいろいろなイベントを開いていきたい」と話していた。