【#みんなのギモン】“動物虐待”か? 炎上する伝統行事 当事者の本音は…
■伝統行事も「ちょっとずつアップデートを…」専門家
50年前、今の動物愛護法が作られた当初から、伝統行事が動物虐待にあたるかどうかの議論はありましたが、特に2010年代になり、法律で「みだりに酷使し、衰弱させること」「みだりに身体に外傷を与えるおそれのある行為をさせること」が動物虐待にあたると定められたのを根拠に、地域の伝統行事にも厳しい目が向けられているのが実情です。 ところでフランスの刑法では、動物虐待に厳しい処罰を定める一方、こんな条文があります。 「伝統が途切れることなく続いている地方の闘牛や闘鶏には、虐待の罪は適用されない」 闘牛を禁止する政府の通達に対し、「慣習を傷つけるな」と南フランス地方が猛反発した結果、60年にわたり存続が法的に認められているのです。 伝統行事のあり方について北海道大学の岡本亮輔教授は「あまりに社会や時代の一般的感覚から離れると、結果的にその祭りは受け継がれていかない。ちょっとずつ形をかえてアップデートしていくことは避けられないだろう」と話します。 何を残し、何を変えていくのかを考えることは、その伝統行事の最も大事な精神や、込められた思いに改めて深く思いを致す機会になるはずです。
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