物語とキャストのバランスが最高だった…最も圧倒されたMVPキャストとは? ドラマ『潜入兄妹』最終話考察レビュー
竜星涼と八木莉可子がW主演を務める土ドラ10『潜入兄妹 特殊詐欺特命捜査官』(日本テレビ系)が完結した。父の復讐を誓う兄妹が日本最大級の詐欺集団 “幻獣”に潜入する。今回は、九頭龍の正体が明らかとなり、まさかのラストを迎えた最終話のレビューをお届け。(文・浜瀬将樹)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】 【写真】竜星涼、藤ヶ谷太輔の魅力爆発…貴重な未公開写真はこちら。ドラマ『潜入兄妹 特殊詐欺特命捜査官』劇中カット一覧
最終話で主要人物が次々と…。
「あんたのこと誰にも話してない……私のもの」 信濃(篠田麻里子)に撃たれそうになった渡良瀬貴一(竜星)をかばい、絶命した朱雀(白石聖)。彼女は貴一たちが裏切り者だと知っても、幻獣の仲間には言わなかったという。もしかしたら、本当に彼を愛していたのかもしれない。 優貴(八木)は、信濃に自分たちは潜入捜査官で、目的は九頭龍と幻獣を潰すことだと説明。閻魔帳を差し出す代わりに「私たちと手を組んで」と訴えた。信濃は協力を約束。鳳凰(藤ヶ谷太輔)と九頭龍が直接会うよう段取りを組んだ。 その後、直接対決に。九頭龍の正体は、貴一たちと共にいた岩木泰造(徳井優)だった。そんな九頭龍に拳銃を向ける鳳凰だが、貴一は「動くな」と鳳凰に銃口を向ける。 青龍(桐山漣)が貴一の前に立ちはだかっている隙に、信濃と泰造は逃走。鳳凰はそのあとを追いかけた。 警察が突入し、混沌とした状況のなか、アジトにいた玄武(吹越満)、白虎(黒谷友香)、そして貴一と戦っていた青龍も死亡した。たった1時間でこれだけの主要人物がこの世を去るなんて…。敵側ではあるが、少し複雑な気持ちになったのは、幻獣のメンバーに愛着が湧いていたからだろう。
九頭龍の“本当の”正体が判明
貴一は九頭龍を追いかけていた鳳凰のもとへ。父・貴司(半田周平)を殺害した相手とようやく対峙できたが、鳳凰は貴一にある一言を告げると、簡単に警察に捕まってしまった。 鳳凰が放った言葉…それは「善の善なるもの」という言葉だった。同じ頃、信濃と泰造も別の場所で逮捕された。 一件落着後、貴一と優貴は、潜入捜査終了を告げに来た刑事・入間慎之介(及川光博)と会う。兄妹は彼に「泰造=九頭龍」を一蹴する証拠を提出。さらに、閻魔帳の開かれていないファイルパスワードが「善の善なるもの」だと気づいたと明かす。 そのファイルの中には、入間の不正の証拠が入っていた。入間は初代・九頭龍である熊野忍(川瀬陽太)の犯罪を見逃す代わりに金を受け取っていた。しかし、その一件で脅されたため、熊野を殺害。2代目の九頭龍となった。また、その事実を知った貴司を殺害したのも彼だった。 一番信頼していた相手が黒幕だったとは…。何とも悲しい結末になったものだ。