定年退職後、現在の職場で再雇用が決まりましたが、月収「15万円」です。転職した方がよいでしょうか?
正社員の方が定年を迎えた後も、その会社で働き続ける「再雇用制度」ですが、再雇用された場合、賃金が下がってしまうケースも見受けられるようです。 そこでこの記事では、定年退職後に会社に再雇用してもらったものの、月収が15万円だった場合、転職すべきかどうかについて考えます。再雇用を継続するか転職するかでお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。 ▼高齢者の「4人に1人」は働いている!? 平均年収はどのくらい?
65歳以上の方のおおよその平均収入は?
国税庁の調査によると、65歳以上の方の平均年収は表1のようになっています。 表1
※国税庁長官官房企画課「令和4年分民間給与実態統計調査-調査結果報告-」を基に筆者作成 月収15万円でボーナスなどがないと仮定した場合、年収は180万円となります。そのため、65歳以上の方の平均的な給与と比較すると、少ないといえるでしょう。もし今以上の待遇を求めるのであれば、転職を検討するのもよいかもしれません。
転職するメリット・デメリット
転職することで考えられるメリット・デメリットは表2の通りです。 表2
※筆者作成 転職により賃金などの待遇が改善されるかどうかは、選ぶ企業やご自身のスキルなどに左右されるため、どちらともいえないでしょう。 ただし、転職により人間関係が一新できたり、挑戦したかった仕事に就いたりできる可能性があるかもしれません。 一方、新しい職場で働き出すために仕事を探したり、見つかった場合でも仕事を一から覚えなければならなかったりといった手間が発生してしまう可能性が考えられます。
メリット・デメリットをよく確認し、自分に合った働き方を選びましょう
月収15万円でボーナスなどがないと仮定した場合、65歳以上の方の平均的な給与と比較すると少ないため、転職を検討するのはよいかもしれません。 しかし、転職には転職でリスクがあります。例えば、転職したからといって待遇が必ずよくなるわけではない点や、さまざまな手間が発生する点など、様々なデメリットも考えられます。そのため、メリット・デメリットを慎重に比較したうえで、今の職場を変えるかどうかを判断することをおすすめします。 また、収入アップの方法は転職だけでなく、副業や起業などの方法もあります。現在は、パソコンさえあれば在宅でも行える仕事というものも増えつつあります。通勤がつらいという方は、そういった仕事を探してみるのもよいでしょう。いろいろな可能性を比較・検討しながら、自分に合った働き方を見つけましょう。 出典 国税庁長官官房企画課 令和4年分民間給与実態統計調査-調査結果報告- 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部