米、対中国で制裁関税引き上げ 産業保護、EVは100%に
【ワシントン共同】米政府は27日、中国から輸入するEVへの制裁関税を25%から100%に引き上げた。相手国の不公正貿易に対する一方的な制裁を認めた米通商法301条に基づく措置。中国からの輸入台数は限定的だが、将来的な流入拡大を防ぎ、国内産業を保護する。太陽電池や鉄鋼、アルミニウムなどへの関税も引き上げた。 一方、中国政府は「断固反対する」と対抗策の発動も示唆している。 バイデン米大統領は5月、中国政府が巨額の補助金によって自国産業の過剰生産を招いているとし、重点分野の制裁関税の強化を発表。EVに関しては「中国が自動車市場を不当に支配することを決して許さない」と話していた。