7日~8日は日本海側で大雪の恐れ 被災地では事前の備えを 都心は「初雪」の可能性
太平洋側にも雪雲 都心で「初雪」の可能性も
雪が降るのは日本海側の地域が中心ですが、強烈な寒気による雪雲が一部太平洋側にも流れ込みそうです。 日本海側から距離の近い、東海や近畿の太平洋側でも雪の降ることがあるでしょう。寒気の底が7日(日)の夜と予想されており、気温の低い時間帯のため、降った雪によって路面が凍結することも考えられます。車の運転の際は十分にご注意ください。 また、関東では上空1500メートル付近でマイナス6℃と、平地でも雪の降る目安となる寒気が関東南部まですっぽりと覆う予想です。 今回は、関東に大きな影響を及ぼす「南岸低気圧」ではないため、まとまった雪となることはない見込みですが、7日(日)夜から8日(月)未明にかけては、関東南部で風がぶつかり、雲が発生しやすくなる予想です。そのため、東京都心を含め、関東南部でも雪やあられが降る可能性があります。 なお、東京都心の初雪の平年値は1月3日、昨シーズンの初雪は1月24日でした。
短時間の大雪 注意点は?
①道路の除雪が追いつかなくなることで、車の「大渋滞」や「立ち往生」が発生する恐れがあります。特に交通量の多い国道や高速道路などでは大規模な立ち往生となり、復旧まで長時間かかることがあります。雪道を運転する場合は、万が一に備えて、除雪用のスコップや防寒着、毛布などを車内に用意しておくとよいでしょう。 ②「屋根からの落雪」にも注意が必要です。屋根に大量の雪が積もると、雪の重みで一気に雪が滑り落ちてくることがあります。特に軒先で作業する際は頭上の状況を確認するなど十分な注意が必要です。 ③道路の側溝などに雪が積もってしまうと、水はけが悪くなり「道路が冠水」することがあります。特に雪の多い地域では消雪パイプからの水が道路に溜まりやすいので注意が必要です。 このほか列車のダイヤが大幅に乱れることも考えられます。計画運休などが事前に発表されることもあるため、大雪になる前から交通情報をこまめに確認してください。
日本気象協会 本社 田中 正史