【長崎】今年最初の9の日座り込み 核兵器禁止条約締約国会議オブザーバー参加に消極的な日本政府を批判
NCC長崎文化放送
被爆から80年の今年最初の「反核9の日座り込み」が行われ参加者らは核兵器禁止条約締約国会議へのオブザーバー参加に消極的な日本政府を批判しました。 【写真】今年最初の9の日座り込み 核禁会議に消極的な日本政府批判
被爆者・竹下芙美さん(83): 「あっちこっちで唯一の被爆国、被爆市と言うくせになんで参加できないのか少なくともオブザーバーとして出席しなければいけないと思っているのにすごく腹が立つ」 県平和運動センターなどが毎月9日に行う「反核9日座り込み」は通算506回目です。 正午の気温が4度と冷え込む中被爆者や被爆体験者など約100人が集まりました。8日、日本被団協の代表委員らと面会した石破総理が核禁条約締約国会議へのオブザーバー参加について明言を避けたことについて批判の声が上がりました。 県平和運動センター・被爆連川野浩一議長(85): 「昨日、被団協の皆さんたちが総理に会われたようです核被害国と言いながら核廃絶のことになるとまったくダメですいったいあの総理はどこの国の総理だと。我が国は米国の属国ではありません」 参加者らは被爆80年の節目を迎え長崎から核兵器廃絶の声をあげ続ける決意を新たにしていました。 また「9の日」の9日、被爆者ら約50人が核兵器のない平和な世界を願い今年初の「長崎の鐘」を鳴らしました。 県被爆者手帳友の会などでつくる「長崎の鐘を鳴奏会」が、毎月9日、原爆が炸裂した午前11時2分に合わせ、平和公園の「長崎の鐘」を鳴らしているものです。 およそ40年にわたり平和活動を続けている被爆者・三田村静子さん(83)も参加しました。 被爆者三田村静子さん(83): 「今年は被爆80周年ということで気を新たにして世界に(平和を)訴えました」 オランダからの観光客: 「長崎に来れて特別な時にちょうどタイミング良くこの場に来れて鐘を鳴らすことができた。このように思い出す機会があることは良いことだと思う」 被爆者で医師の朝長万左男さん(81)も平和への思いを胸に鐘を鳴らしました。 被爆者・朝長万左男さん(81): 「今世界の状況が非常に危ない状況にあるので心を込めて世界に響けということで鳴らした。昨日被団協の人たちが石破首相と会談していましたよねなかなか日本政府の姿勢は変らないみたいだがそれにめげずに我々は頑張りたい」 「長崎を最後の被爆地に」 被爆地長崎は今年、被爆80年の大きな節目を迎えます。
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