元日向坂46 渡邉美穂の演技力、≠ME 冨田菜々風の表現力…実写ドラマ『ラブライブ!』でぶつかり合う才能
11月21日より放送がスタートするドラマ『ラブライブ!スクールアイドルミュージカル the DRAMA』(MBS)が大きな注目を集めている。はっきり言ってしまえば、キー局ではない準キー局のMBS(毎日放送)をはじめとする、テレビ神奈川、テレビ埼玉といった局での放送にもかかわらず大きな盛り上がりを見せているのは、『ラブライブ!』シリーズという確固たるブランドによる期待値とその反動の大きさだと言える。 【写真】渡邉美穂、笑顔でダブルピース 今回、取り上げたいのは、メインキャストの中でも、劇中で対立する2校の理事長の娘、椿ルリカと滝沢アンズをそれぞれ演じる渡邉美穂と冨田菜々風。互いを補い合うような、絶妙なキャスティングだと筆者は感じている。 渡邉は、2022年に日向坂46を卒業後、俳優業を中心に活動。ドラマ『イチケイのカラス スペシャル』(フジテレビ系/2023年)、『SHUT UP』(テレビ東京系/2023年)、『あなたの恋人、強奪します。』(ABCテレビ・テレビ朝日系/2024年)といった映像作品のほか、連続テレビ小説『虎に翼』(NHK総合)への出演は渡邉の存在を広く知らしめるきっかけとなった。『虎に翼』で渡邉が演じたのは、裁判官の秋山真理子。ヒロイン・寅子(伊藤沙莉)を慕い、物事をはっきりと言う性格が印象的な人物だった。秋山自身の出産のため、渡邉の出演期間は決して長いものではなかったが、寅子と同じ数少ない女性裁判官の1人として物語には欠かすことのできないピースの一つであった。今後は、渡邉が主演の1人を担う11月8日より上映の映画『あたしの!』、さらに2025年公開の映画『青春ゲシュタルト崩壊』でもW主演の1人を演じることになっており、言わば俳優として勢いづいてるタイミングでの実写ドラマ『ラブライブ!』への出演ということになる。 「自分が元々アイドルだったことや、偶然にも昨年の夏に『スクールアイドルミュージカル』を観劇させていただいたこともあり、今回の作品には運命を感じました」(※1)とコメントしている渡邉。アイドル時代は冠番組でのバスケ対決を筆頭に、体育会系でストイックなイメージが強いものの、『渡邉美穂 卒業セレモニー』からも垣間見えたピュアなアイドル性と求心力は、渡邉が実写ドラマ『ラブライブ!』で演じるルリカの「自然と周りに人が集まる少女」という特徴ともリンクしている。