京大吉田寮、学生側が一部勝訴 明け渡し訴訟、大学側の請求棄却
京都大の吉田寮(京都市左京区)の築100年を超える「現棟」が不法占有されているとして、京大が学生らに明け渡しを求めた訴訟の判決で、京都地裁(松山昇平裁判長)は16日、一部の学生に対する大学側の請求を棄却した。 訴状によると、現棟は地震で倒壊の恐れがあるとして、大学側が2018年9月末までに退去するよう求めたが、一部学生が拒否。入寮者の募集や決定は学生で構成する自治会が行ってきたが、学生側にそのような権限はなく、不法占有に当たると主張していた。 19年、京都地裁が占有移転禁止の仮処分を執行したことを受け、大学側が提訴した。