【世界初】パリ・オペラ座「白鳥の湖」をIMAX上映 11月8日より7日間限定公開、予告も披露
350年以上の歴史を誇るバレエの殿堂「パリ・オペラ座バレエ」のレパートリーの中でも最も人気を誇り、世界的スーパースターのルドルフ・ヌレエフが振り付けた古典バレエの最高傑作「白鳥の湖」の最新公演(2024年6月)が、「Filmed for IMAX」作品となって世界同時公開されることになった。日本でも東宝東和配給にて、11月8日より7日間限定で全国公開。バレエ作品がIMAX認証カメラによって収録された「Filmed for IMAX」作品として劇場公開されるのは、今回が世界でも初めてのこととなる。 【動画】「パリ・オペラ座『白鳥の湖』IMAX」ティザー予告 クラシック・バレエ作品の中でも、もっとも有名な作品である「白鳥の湖」。先だってのパリ五輪での聖火リレーでも、バスティーユ広場でパリ・オペラ座バレエのダンサーたちが「白鳥の湖」を踊る中で、エトワール2人によるリレーが行われるなど、バレエ団の象徴となっている。今年2月に開催されたパリ・オペラ座バレエの来日公演でも、「白鳥の湖」のチケットは瞬く間にソールドアウトとなった。 パリ・オペラ座のルドルフ・ヌレエフ版「白鳥の湖」の最大の特徴は、王子の深層心理に光を当てているうえ、王子ジークフリートの家庭教師であるヴォルフガングの正体が悪魔ロットバルトだということ。ヴォルフガングは王子を指導することを通して支配し、破滅へと誘う存在だが、この二人の師弟関係は愛情にも近い特別な絆ともなっている。通常の「白鳥の湖」よりもロットバルトはスタイリッシュかつ重要なキャラクターとなっており、3幕ではオディールと王子、ロットバルトの3人によるパ・ド・トロワを構成しロットバルトのソロも用意されているなど三角関係が強調。1幕では男性ダンサーたちによる群舞があるなど、男性ダンサーたちのダイナミックな踊りがたっぷり見られるのも特徴だ。 さらに、スターダンサーで高度な技術の持ち主だったヌレエフによる振付らしく、白鳥のコール・ド・バレエでは細かな足捌き、音の一つ一つに“パ”を割り当てるなど非常に難度の高い踊りになっている。世界最高レベルを誇るパリ・オペラ座だからこそ実現できる宝石のようにきらめく精巧な群舞が堪能できる。また、華麗で洗練された舞台美術も見どころのひとつだ。 白鳥オデット、黒鳥オディールの2役を演じるパク・セウンは韓国出身で、パリ・オペラ座では初めてのアジア人エトワール。華奢な身体で伸びやかに表現する繊細な抒情性、そして32回転のグラン・フェッテを完璧に決める強靭な技術とドラマ性を兼ね備えていて理想的なオデットだ。王子ジークフリートを演じるポール・マルクは、2020年12月、コロナ禍の最中に無観客配信された「ラ・バヤデール」のブロンズ・アイドルの演技でエトワールに任命された。現在のオペラ座のエトワールの中でもトップのテクニックを誇り、驚くばかりに高い跳躍と美しいつま先、オペラ座ならではのエレガンスを持ち合わせている。 今年のパリ・オペラ座バレエの来日公演でも、この2人のパートナーシップの見事さで、目の肥えた日本のバレエファンにも熱狂を呼ぶ至高のパフォーマンスを見せた。悪魔ロットバルトを演じるのは、ドキュメンタリー「未来のエトワールたち パリ・オペラ座学校の一年間」やユニクロの広告にも出演していたプルミエ・ダンスールのパブロ・レガサ。黒い巻き毛が魅力的、演劇性にも優れたダンサーでありエトワール最有力候補の注目株だ。 またパリ・オペラ座バレエには、現在日本人、および日本の血を引くダンサーが多数活躍しており、本作でも、コリフェのエリザべス・パティントン正子、桑原沙希、カドリーユの山本小春、アリシア・ヒディンガが出演している。 ティザー予告映像も解禁されており、美しいシーンの数々がダイナミックなカメラワークで捉えられ、これまでに見たことのない臨場感あふれる映像として映し出されている。 「パリ・オペラ座『白鳥の湖』IMAX」は、11月8日より7日間限定で全国公開。