ゴボウ収穫や放牧見学 農林水産業を体感 三沢と東北町でバスツアー
農産物の収穫体験などを通じて一次産業に触れてもう企画「青森の農林水産業を体感するバスツアー」が12日、三沢市と東北町で行われた。主に県南地方に在住する約20人が参加。ゴボウの収穫体験や乳用牛や肉用牛の放牧現場などを見学し、県内の農林水産業の実情を学んだ。 一次産業の魅力を感じてもらおう―と、県内の土地改良区や農林水産の業界団体などで組織する「―農山漁村―水循環保全学会」(石澤雅史会長)が主催。新型コロナの流行期間を除き、県内各地で毎年実施している。 上北地方の農業産出額(2022年)は961億円と県全体の約3割を占め、地域別では県内トップ。野菜と畜産も県全体の5割以上を占める。 三沢市の久保稔さんの畑では、同市特産のゴボウの収穫を体験。参加者は専用の機械で土から掘り起こしたゴボウを手に取り、細かな根や土を落として袋に入れていた。 七戸町の髙岡芽生ちゃん(6)は母親の由佳さん(40)と一緒にゴボウの収穫を体験。芽生ちゃんは「初めて(ゴボウ掘りを)やったけど面白かった。早く食べたい」と笑顔を見せた。 参加者はこのほか、三沢漁協で「三沢昼いか」の衛生管理方法を見学。太平洋沿岸を訪れ、防災林の役割などに理解を深めた。
デーリー東北新聞社