左から令和ロマン、爆笑問題。(c)テレビ朝日

爆笑問題と令和ロマンがテレビ初タッグ。「バクッと令和問題」と題した2組の冠番組がテレビ朝日系で8月11日（日）に放送される。この番組は、“言っちゃいけないことを言ってしまう”爆笑問題と、“へりくつボーイ”令和ロマンが昭和から令和への時代の変遷と共に変化している事柄を題材にトークを繰り広げるバラエティ。お笑いナタリーでは8月1日に行われたスタジオ収録の様子を取材した。 【画像】爆笑問題・太田に代わって謝罪する令和ロマンくるま（左端）。（他18件） 番組では「令和の恋愛 本当に昔より消極的なのか？問題」「令和の怒り方激ムズ問題」「令和っぽいお仕事 フタ開けたらしんどい問題」というテーマについて調査した3つのVTRを用意。2組はそれらを鑑賞し、近年の価値観を学びながら自らの考えや自身のエピソードを語り合う。 スタジオに観客を迎えた収録とあって、爆笑問題・太田は登場時からエンジン全開。「助けてくれー！」という絶叫と共に客席のほうへ突進していくと、続けて令和ロマンくるまも「助けてあげてくれー！」と観客に呼びかけながら縦横無尽に動き回る。その姿に、爆笑問題・田中、令和ロマン・ケムリは揃って苦笑いしながら「戻ってきなさい」のジェスチャー。「どうすりゃいいんだ!?」と収拾の付け方がわからなくなった太田とくるまを定位置に呼び戻し、着席して収録がスタートした。 冒頭から進行役の山崎怜奈に「前提が間違ってます！」とホットなイジりを発動させたり、自身にまつわる騒動を自分で蒸し返したりとアクセル踏みっぱなしの太田に刺激され、令和ロマンも前傾姿勢で応戦。互いの考え方に共感したり、驚かされたりりながらトークに弾みを付けていた。 ■ 爆笑問題＆令和ロマン 収録後コメント ──収録のご感想をお願いします。 爆笑問題・太田：令和ロマンっていうと悪い噂しか聞いてなかったんですけどね。「仕事を選んでる」とか、「テレビに出てる人をバカにしてる」とか、「先輩とかのこともケチョケチョンにけなしてる」とかね。その通りでした！（笑） 爆笑問題・田中：今をときめく令和ロマン、「M-1」も見てましたしね。会ったことなかったから、とても楽しみにしてた。想像していた以上に楽しかったです。何を話してもいい番組だったのがよかった。本音で会話ができてうれしい。（ケムリがテレビ出演を休んで旅行に行った話は）一番僕も印象残ったし、すごくいいなと思った。僕は昭和に生まれてくる子じゃなかったんですよ。 令和ロマン・ケムリ：太田さんがやっぱり「無茶苦茶な人」っていうイメージは一番あったんですけど、映像はちゃんと見てくれるんだなって思いました。VTR中も暴れちゃうのかなと思ってたので、そこだけは安心しましたね。あと、太田さんの「大学時代の女性への話しかけ方」が、太田さんすぎて面白かったです。 令和ロマンくるま：お話を聞いたときは「2組で」というのが珍しいから、一緒にやらせてもらえてめっちゃうれしかったです。みんながなんで爆笑問題さんが大好きなのかっていうのを知りたくて。僕らは直接的に知らないので、世代として。「ボキャブラ」の話とか、太田さんが言う言葉でしか知らないから、今日“神話に触れた”って感じです。爆笑問題というお笑いの神話に触れられたっていうのがよかったです！ 爆笑問題・太田：楽しかったよね。 くるま：楽しかったです。昭和と令和の世代の違いを調査したVTRを鑑賞したんですが、僕らも爆笑さんも全然その時代の真ん中の人間ではないので、VTRに対して論じられることは何もありませんでしたけど（笑）。「俺のときは……」って世代のはぐれ者がそれぞれの思い出話を順番にするというバラエティになりました。 ──登場のときには太田さんとくるまさんが「助けてくれー！」をやっていましたね。 太田：「助けてくれ」取られちゃって。 くるま：僕は「助けてあげて」って言っていたんですよ（笑）。「助けてくれ」って言っているから、「誰か助けてあげて」と。 太田：それ正しいな！（笑） それを言ってくれる人は今までいなかった。 くるま：そうですよ。だから、僕が現れた。 令和ロマン・ケムリ：お前が助けてやれよ。 爆笑問題・田中：誰かに頼むな（笑）。 太田：こうやってお客さんを入れて収録するのも久しぶりで、テンションも上がっちゃいましたね。 ──大先輩とのW冠番組の収録は緊張しませんでしたか？ くるま：僕あるあるなんですが、先輩すぎると「私ごときが何をしようが問題ない」と思うので、緊張しませんでした。 田中：あはははは（笑）。 太田：お前、緊張したことあるの？ 「M-1グランプリ」観てても、全然緊張してないなと思って。 くるま：後輩と何かやるのは緊張しますね。「成立させてあげないと……」と思うので。「M-1」は格上の方しかいないじゃないですか。 太田：それが今っぽいなと思った。もう（ウエストランド）井口なんかロボットみたいになってたよ。 田中：ガッチガチで（笑）。 ──ケムリさんは？ 太田：こいつは金持ってるから緊張しない。 ケムリ：そうですね。人生がどうなっても僕は最後まで金持ちなので。今日全員に干されても関係ないですし、大丈夫です（笑）。 くるま：でも少しは緊張してたんじゃない？ ケムリ：正直言うと、（爆笑問題の）ラジオも聴かせてもらっていて、普通に緊張してました（笑）。 太田：そうなの？ それはうれしいね。全然緊張しているようには見えなかった。 ──爆笑問題のお二人が令和ロマンのネタの話をされる場面もありました。漫才の設定にまで言及されていて、詳しかったですね。 太田：だってM-1チャンピオンですよ？ やっぱりネタは興味ありますね。 ──ちなみに令和ロマンは今年の「M-1」にも参加予定です。 田中：それがすごいと思うよ。 太田：1回チャンピオンになったら、予選で落ちるの嫌じゃん？ くるま：でも1年間「M-1」だけやって芸歴6年目まで過ごしてきたので、「はい、自由にしてください」って言われるほうがしんどいんです。また夏頃からネタを試して……とやっていくほうが、決まっているから楽で。 太田：精神的にキツくないの？ くるま：太田さんがテレビを仕事だと思っていないのと一緒で、ネタ作りも含めてネタを仕事だと思ってないんです。疲れないので。いっぱいライブしたいと思ってます。 ──テレビの第一線で活躍し続けている爆笑問題のお二人とテレビでタッグを組んで発見したことはありますか？ くるま：爆笑さんを見ると、仲いいのマジ大事だなって思いますね。 太田：仲良くないよ。一番険悪。第2のTake2って呼ばれてるんだから。 くるま：だから、僕らTake2さんもあんまり存じ上げないんですって（笑）。 太田：Take3って言われる。 田中：「Take2」って1回言ったあとに思いつくんじゃねえよ（笑）。 くるま：あとは、スピードです。ボケとツッコミとトークの。 田中：いやいや、それこそ俺は、ケムリのツッコミのスピードに……。 太田：ケムに巻かれたな。 田中：ケムに巻かれた。 くるま：なんで取られちゃうんですか！（笑） ■ バクッと令和問題 テレビ朝日系 2024年8月11日（日）22:00～22:54 ＜出演者＞ 爆笑問題 / 令和ロマン / 山崎怜奈