そこじゃなくない?「変なところにこだわる人」を瞬時に変える方法とは
● 「好き」という感情が どういうものかよくわからない 恋愛は、一筋なわではいきません。自分の好意に相手が応えてくれるとは限らないし、相手の気持ちがわからず、すれ違うこともあります。 LINEの返事がそっけない、会いたいときに会えない、仕事と私とどっちが大事?これって三角関係!?浮気疑惑発生……と、さまざまな感情が入り乱れます。人間関係がギクシャクしがちなASDの人にとって、これは、なかなかの難題です。 ▼Mさん(26歳・男性)の場合 Mさん(26歳)は、ASDの中の受動型とされるタイプでしょう。断るのが苦手なので、グイグイ迫られると好きでもないのにつきあってしまう。 そもそも「好き」がどういう感情なのか、よくわかっていない可能性もあります。人と関わるよりも、自分の世界で、やりたいことを自分のペースでやっているほうが、楽しいという人もいます。相手の感情の動きが理解できず、とまどってしまうことも多いです。 積極的なタイプのASDだと、相手の意思に関わりなく自分の好意を押しつけがちです。相手に執着してストーカーまがいの行動をとることも。また、受動型と積極型のAS D同士がカップルになるケースもあります。受動型の人が耐え続け、関係が煮詰まってもそこから抜け出せず、苦しい思いが続く場合もあります。
● 人といるのが負担と感じるなら 無理につきあわなくてもいい 受動型の人は、自分の心の声をじっくり聞きましょう。ひとりが好きで人といるのが負担だと感じているのなら、無理に誰かとつきあう必要はありません。 そろそろ30歳だから結婚しなくちゃとか、恋愛したことがないなんて恥ずかしいとか、そういう周りの雑音にとらわれないで、自分の心の声に従いましょう。 好意をもっていない人からつきあってほしいと言われたら、きちんとお断りします。「好意は嬉しいけれど、おつきあいはできません。ごめんなさい」とはっきり伝えるのが、相手に対するマナーです。 恋愛は、自分の気持ちだけではうまくいきません。相手の思いをくみとるという苦手なことをやらなくてはならないのですが、もし、「いっしょにいると楽しい。幸せだ」と思える人がいるなら、それもあなたの心の声。時間がかかるかもしれませんが、特性を理解してもらいながら、少しずつ関係を深めていきましょう。