【ハイキュー‼×SVリーグ】Astemoリヴァーレ茨城の長内美和子が語る中心選手としての覚悟 落ち込んだときの支えは田中龍之介の言葉
どれだけバレーが好きなのか。それを試されているようだった。彼女はその試練を乗り越えた。 「ケガや病気がなかったら、もっといい経験ができていたはずですけど......」 彼女は柔らかい口調でそう言ってから、凛として続けた。 「コートの外から春高(でプレーする仲間たち)を見ていましたが、勝ち上がるたびに相手も強くなる。でも、自分は出られないから、仲間に声をかけるしかない。それで毎回、心を込めて言葉を伝えていたら、ある時に"チームメイトに届いた"瞬間があって。そこで、『思いはつながるんだ』と感じました」 その経験は、彼女の強さに還元されている。今はチームの中心選手として、アウトサイドヒッターとしてトスを託される立場だ。 「スパイクだけが仕事ではないんですが、サーブレシーブがダメなときよりも、スパイクでダメなときのほうが責任が重いと感じます。サーブレシーブは社会人からやるようになって、1、2年目はサーブで狙われることが多かった。それで練習を重ねたんですが、『上がってきたトスを決めればいいじゃん』ってマインドも大切だなと。 スパイクで責任を果たす、というんですかね。セッターにいいパスが返らなくて、苦しいトスになっても私が打ちきれたら点になる。その役目が果たせないとつらいですけど、果たせたら負けないですから」 長内は明るい声で言った。 【長内が語る『ハイキュー‼』の魅力】 ――『ハイキュー‼』、作品の魅力とは? 「漫画は最後まで読みましたし、アニメも映画も観ました! 魅力が詰まっていて、『バレーっていいスポーツだな』って思います。バレー教室で教えることもあるんですが、『ハイキュー!!がきっかけでバレーを始めました』という子供たちも多いです」 ――共感、学んだことは? 「梟谷学園の木兎(光太郎)さんは"ザ・エース"って感じでいいですね。"しょぼくれモード"も『かわいいな』って思いますし、そこから『自分がやらなきゃ』ってなるところもいいですね」 ――印象に残った名言は? 「稲荷崎戦での、烏野の田中(龍之介)の『ところで平凡な俺よ 下を向いている暇はあるのか』というシーンが大好きで。アニメはそこの部分だけ、落ち込んだときに何度も見返しています。私は、自分のことを『うまい』とか『天才』とか思ったことはないので、落ち込んでいる暇はないって励まされるんですよ」