マンUアモリム新監督の初陣はドロー、開始81秒に速攻先制、オナナ好セーブも「時間はかかる」
<プレミアリーグ:イプスウィッチ1-1マンチェスターU>◇24日◇第12節◇ポートマン・ロード・スタジアム 巻き返しを狙うマンチェスター・ユナイテッドは、アウェーでイプスウィッチと1-1で引き分けた。ルベン・アモリム監督(39)の初陣で、開始2分にFWラッシュフォードが先制点を決めたが、同43分に同点に追い付かれた。4勝4分け4敗の勝ち点16で12位となっている。 開始早々に幸先よく先制した。3-4-2-1の布陣で、GKオナナを交えて自陣ペナルティーエリア内から丁寧にパスをつないだ。イプスウィッチの攻撃陣が高い位置からプレスを仕掛けようとしたが、そこをうまく外して前進。徐々にスピードアップし、右ウイングバックで起用されたMFディアロが右サイドを突破した。低いクロスをゴール前に送ると、走り込んだFWラッシュフォードが左足で仕留めた。 相手を自陣に引き込み、敵陣に攻め込むためのスペースを生み出す、いわゆる「疑似カウンター」。開始わずか81秒での鮮やかな速攻にも、新指揮官は表情一つ変えなかったが、その後のGKオナナのスーパーセーブにはベンチから拍手を送った。 しかし、前半43分。イプスウィッチのMFハッチンソンに左足で見事なミドルシュートを決められて同点。DFマズラウィの頭をかすめたことでコースが変わり、好セーブを連発していたGKオナナでも防ぐことはできなかった。 試合後、アモリム監督は「選手たちは大変だったと思う。(全員そろって)2日しか練習できず、さまざまなポジションを学ばなければならなかった。選手たちはトライしてくれたが、時間はかかるだろう」と話した。さらに「目標(タイトル獲得)に焦点を絞るのではなく、まずは細部を確認し、タイトルを獲得できるようなチーム、環境を構築したい」と巻き返しを期した。