カンボジア信用機構（ＣＢＣ）は先ごろ、2024年第３四半期（７～９月）の小規模企業向けと一般消費者向けの融資状況に関する報告書を発表した。申請件数はいずれも前期比で増加した。 　小規模企業向け融資の申請件数は前期比で5.7％増加した。融資を使途別に見ると、運転資金が20.0％増だった一方、農業と建設は20.8％、16.3％共に減少した。 　９月末時点の融資件数は６月末比0.5％減の185万件、融資残高は1.4％増の346億9,000万米ドル（約５兆3,400万円）。返済が30日以上遅れている延滞（30＋ＤＰＤ）額が総額に占める比率は前期比末比0.7ポイント増えて9.0％となった。 　一般消費者による融資は、全体の申請件数が前期比で37％増加した。個人向けローンが39％増、クレジットカードが74％増、住宅ローンが１％増だった。 　９月末時点の融資残高は同0.9％増の154億6,000万米ドル。30＋ＤＰＤ額が総額に占める比率は6.4％となり、前期比末から0.2ポイント上昇した。