20代はじめての旧車生活はVW「ゴルフ カブリオレ」でキマリ! 軽カーのカスタムにハマった彼が、なぜDIYで旧車をローダウンさせることに…?
欧州車をオシャレに仕上げるユーロカスタムが流行中
フォルクスワーゲン「ゴルフ」シリーズは、日本国内でも根強い人気を持つ欧州車の中の1台です。1974年に初代が登場して以降、その歴史は途絶えることなく現在は8代目が活躍中。今回ご紹介するのは、仕事を通して出会ったボロボロの「ゴルフ カブリオレ」を自ら手がけ、ドレスアップしながら楽しむ奥原祐貴さんの愛車です。 【画像】丸目ヘッドライトが愛くるしい! VW「ゴルフ カブリオレ」を見る(13枚)
軽ハコからアルトまで軽自動車を楽しみ、初めて旧車を手に入れた
2023年12月3日に福岡県遠賀郡芦屋町にある芦屋海浜公園で開催された「第8回 ストリート インターナショナル in 九州」に参加していた現在26歳になる奥原祐貴さんの愛車は、1992年生まれのフォルクスワーゲン「ゴルフ カブリオレ」だ。直線基調のエッジが効いたボディデザインがかわいらしく、この代の最終型となる。 「クルマ屋で働いているのですが、お客さんから車検が切れている放置車両の相談があったのです。そのまま放置しておくのはもったいないので引き上げることになったのですが、僕が気に入ってしまい、買い取ることにしたのです」 奥原さんは免許取得後は、スズキ「ワゴンR」やスズキ「キャリイ」、スズキ「エブリイ」をドレスアップ。2台乗ったスズキ「アルト」ではサーキット走行やバイクも含めて幅広いジャンルを楽しんでいた。そして、彼にとって初めての旧車が、偶然出会ったゴルフ カブリオレとなったのだった。 「いつか旧い車両を手に入れたいとは思っていて、このゴルフのデザインに惚れました。でも、放置車両だったのでいろいろと修理は必要でしたね。それまで軽自動車ばかり乗っていたので、排気量が1800ccもあるのでそれなりに速いだろうと予想していたら、完全に期待外れでした(笑)」 ベルト類、プラグ、エンジンマウントといった消耗品はできるだけ交換し、エンジンも再整備。クルマ関連の仕事に携わっている職業柄、基本的には全て自分で手がけて現在の仕様を完成させた。
RSLモータースポーツのデモ車両をイメージ
ゴルフ カブリオレを手に入れたことで、奥原さんは今後の仕様変更に向けてさまざまな情報を入手していった。その中で出会ったのが、当時のドイツブランド「RSLモータースポーツ」が手がけた車両だった。 「ホイールはKerscherの Calypsoから、オークションで入手したRSLモータースポーツに変更しています。カタログに掲載されているデモカーをイメージしているので、フロントバナーとサイドデカールはメーカーロゴのステッカーを自作しました。オーディオも、当時流行していたClarionのADDZESTモデルの9255型を使っています」 基本的には過度な低さを求めずに、速さを連想させるスタイルを重視。RSLのホイールは前後14インチで、フロントが8J、リアが9Jという待望のサイズを入手。フロントのみリペアして使用しているが、迫力あるリムの深さで14インチというのが奥原さんの自慢だ。 他にも、外装ではフロントのスムージングを実施。マフラーはイタリア製のスーパースプリントを装着し、電圧、水温、油温の3連メーターを追加やハンドルを交換。内装の張り替えなど、少しずつ自分好みに変更済み。今後も仕様変更を考えているようで、その進化が楽しみなゴルフ カブリオレだった。
酒寄俊幸