【独占インタビュー】平本蓮「俺と朝倉未来はバックボーンが全く違うけど、『格闘技で何かを見せたい』って根本は同じはず」『格闘代理戦争』に熱いエール!
リング上でもリング外でも世間を騒がせ続ける“唯我独尊ファイター”平本蓮。ABEMAで放送中の『格闘代理戦争-THE MAX-』に監督として参加し、自身が所属するジム・剛毅會でともに汗を流す向坂準之輔(さきさか・じゅんのすけ)を推薦した。 【独占インタビュー動画】平本蓮が語る、格闘技の素晴らしさと朝倉未来との共通点 向坂は18歳で空手道場に入門したのをきっかけに格闘技を始め、大学卒業後は広告代理店に就職したものの、昨年6月に脱サラして格闘家への道を歩み始めた異色の遅咲きファイターだが、平本は「全員に余裕で勝てる」と絶大な信頼を寄せる。 15日に行われる1回戦でイゴール・タナベの推薦するトミー矢野と対戦する向坂について詳しく聞くため、ORICON NEWSは試合前日に行われた抽選会直後の平本を独占キャッチ。向坂の強さ、そして自身の考える“格闘技=表現”について語ってくれた。
■推薦する“脱サラファイター”向坂は「体が小さいのは俺からほかの監督全員へのハンデ(笑)」
――監督・平本蓮が考える、向坂選手の強さや特徴を教えてください。 【平本】剛毅會で大塚隆史コーチが育てていた選手で、昨年末からプロ練習に参加するようなったので自分のYA-MAN戦の前とかに一緒に練習をするようになりました。そのタイミングで『格闘代理戦争』の話が来たので、すごくいいタイミングでした。ちょっと体が小さいんですけど(今回の代理戦争はフェザー級=66キロ)、スピードもパワーもあるので、ほかの監督全員へ僕からのハンデですね(笑)。向坂くんはナチュラルで66キロしかなくて、体重を合わせたら圧勝して「出来レースだろ」って言われるのも困るんで、僕からみんなにハンデをあげました。 ――1回戦は前日計量のリミットが69キロで、他の選手は全員68キロ台でしたが、向坂選手だけ65.45キロでした。 【平本】そうなんですよ。ただ、体重なんか関係なく喧嘩でぶっ飛ばすのが剛毅會戦法なんで。 ――平本選手が具体的に教えていることはあるんですか? 【平本】MMAって打撃とか組み技って分けるんじゃなくて、トータルして戦わないといけないし、その中でそれぞれが個性というか自分のスタイルを見つけていくものです。「こういう技が使えるんじゃないか」とか「自分は使わなくてもこの選手には合うんじゃないか」とか。教えるっていうより僕も研究中ではあるので、練習を重ねていって「格闘技ってやっぱり楽しい」って思ってもらいたいし、とにかく勝ってほしいですね。 ――向坂選手はサラリーマン生活を捨てて格闘家を目指したので、覚悟が大きいですよね。 【平本】そうですね。今回出場するのは僕みたいに小さい頃から格闘技をやってきた選手が多いと思うんですけど、そういうエリートとしてやってきた選手を推薦したくて。格闘技を小さい頃からやってるから偉いってわけでもないし、自分が満足するのが一番の正義ですから。サラリーマンをずっとやってきて、このタイミングでそれを捨てて格闘技を謳歌できているって、人生をめっちゃ楽しんでると思うんです。格闘技しかやってこなかった俺なんかよりも社会経験はあるし、人としてもまともです。そういった意味で、最近思うことがあるんですよ。例えば、俺と朝倉未来って格闘技のバックボーンが全然違うじゃないですか。自分は小さい頃から格闘技しかやってなくて、朝倉未来は不良で少年院に入って“路上の伝説”みたいになって。 ――平本選手はK-1、朝倉未来選手はアウトサイダーと戦ってきた舞台も違いましたが、今は同じRIZINで戦っています。 【平本】お互いにやりたいこととか目的とか夢とか全く違うと思うんですけど、「格闘技でみんなを楽しませるエンターテイメントを見せたい」っていう根本は同じなんです。どんなバックボーンでも「格闘技で何かを見せたい」っていうのは共通しているし、きょう戦う8人の選手たち、生まれも育ちも生き方も何もかも違う人間だけど、その思いは一緒ですよね。選手だけじゃなくて監督もそうだし、格闘技に関わる全員がそうです。好きなヤツも嫌いなヤツもいるけど、根本に思うことは同じだから、そこに感動が生まれるのかなって思います。その根本が同じじゃないから、BreakingDownは面白いけど感動はないじゃないですか。まぁ、あれで感動する人もいるかもしれないけど、格闘技はエンターテイメントだけど競技性があるから感動が生まれるんです。