「中之島5丁目計画(仮称)」の予想価格は? 新駅誕生の大阪・中之島再開発エリアに200m級タワマン計画中
「中之島5丁目計画(仮称)」の周辺環境
「中之島5丁目計画(仮称)」の生活ロケーションについてはどうだろうか。スーパーなどの日常的な買い物では、南側の橋を渡ってすぐにライフ土佐堀川店があり、西へ500mほどで阪急オアシス中之島店がある。コンビニも点在している。 また、大阪市の計画用途にはタワーマンションとともに「小規模商業施設」とあり、建物内になんらかの店舗が入るようだ。 中之島には病院が多く、マンション隣の住友病院のほか徒歩圏内に複数の総合病院がある。さらに「中之島5丁目計画(仮称)」内でも医療施設のオープンが予定されている。教育関係施設では、土佐堀川沿いに西へ200mほどで中之島小学校・中学校がある。 さらに中之島エリアは大阪の文化エリアで、「大阪中之島美術館」「国立国際美術館」「大阪市立科学館」などの公共文化施設が徒歩10分圏内に集中している。 大阪市による「中之島5丁目地区・地区計画」によると、タワーマンション以外のメインとしては、複数のオフィスビルになりそうだ。その他ホテル、ショッピング施設、医療機関、といった構成だろう。 さらに同計画書では、敷地内に東西方向(なにわ筋線新駅へつながる)と南北方向(堂島川から土佐堀川をつなぐ)の歩行者用通路を設置する予定となっている。詳細は不明だが、2棟のタワーマンションの間と北側を歩行者用通路が通る可能性が高い。 また、計画には「リーガロイヤルホテル大阪」も含まれている。ホテルの建物は1965年(昭和40年)築なので60年がたつが、現在すでに館内の全面改装を進めており、2025年春にリニューアルオープンする予定。当面、建て替えや移転の可能性は低いだろう。
「中之島5丁目計画(仮称)」の予想価格
「中之島5丁目計画(仮称)」の価格はいくらなのか。現時点では販売予定価格は未定。 間取りなどの予定も不明だ。新築タワーマンションでは近くに販売中の「シエリアタワー中之島」があるが、定期借地権マンションにもかかわらず、平均販売価格は1億円を超えている。間取りは1LDK~4LDK、専有面積は45.98㎡~168.43㎡、平均坪単価は今までのところで500万円前後。高層階の100㎡プレミアム住戸は2億円を優に超えている。今後も販売の度に値上げが考えられる。 中古マンションでは築年数7年の「ザ・パークハウス中之島タワー」が、坪単価400万円台での売却が多い。築1年の「ザ・ファインタワー大阪肥後橋」では、おおよそ500万円前後となっている。 「中之島5丁目計画(仮称)タワーマンション」の間取りを仮に1LDK~4LDK、専有面積を40㎡台~100㎡とすれば、坪単価で700万円あたりが平均になりそうだ。1LDKの低価格帯で9000万円前後から。70㎡台程度の住戸なら平均で1億5000万円前後になる。高層階で100㎡のプレミアム住居は3億円台という住戸も複数ありそうだ。
「中之島5丁目計画(仮称)」のポテンシャルは?
「中之島5丁目計画(仮称)」の着工は1年先の2025年11月からだが、中之島エリア再開発計画のメイン事業になることもあり、すでに注目度は高い。 事業者が住友商事・住友不動産・関電不動産開発などということを考えると、ネーミングは「シエリアタワー中之島2」「クラッシィタワー中之島」などと想像が広がる。中之島周辺ではこのほかにも、タワーマンション計画になりそうな用地取得が続いている。梅田エリアと比べればまだ価格は低く抑えられているが、今後はさらに値上がりするかもしれない。
神納まお