日田中央木材市場で初市、売上高3年ぶり1億円突破…杉・ヒノキ平均価格「ウッドショック」前を上回り堅調
大分県日田市の日田中央木材市場(諫本憲司社長)で8日、市内に七つある原木市場のトップを切って初市が開かれた。県内外の製材所や合板会社などの「買い方」約100人が参加。長さや太さ、曲がりの程度などを見極めて、金額を書き入れた紙を法被姿の競り人に手渡して次々と競り落とした。 【写真】つるんと「皮むき間伐」森林を守る…樹皮を剥がれた木は数年で立ち枯れ、間伐しやすく
杉とヒノキを中心に9300立方メートルが競りにかけられた。売上高は1億3764万円に達し、3年ぶりに1億円を突破。1立方メートルあたりの平均価格も1万4800円で、昨年の初市を上回った。
諌本社長によると、杉とヒノキの平均価格はこの3年間、1万3000円台の半ばで推移している。木材価格が一時的に高騰した2021年の「ウッドショック」の前を2000円ほど上回り、堅調だという。
諫本社長は「国産材の有用性に対する評価は高い。木造の公共建築物や内装材など非住宅分野の需要に期待している」と話した。