下水があふれ出てきて「悪臭が充満」「床は排泄物まみれ」...イラン刑務所のヤバすぎる「トイレ事情」
「飢え死にしてしまう」
――外気に当たる機会はありましたか? ナジラ:最初の10日間は隔離房から出してもらえず、暗い電球の下にいるしかなかったわ。その後、外に連れ出されるようになったの。毎日20分ね。それがのちに30分になった。 ――食事はどうでしたか? 最初の数日はパンとハルヴァ(練りゴマに穀物やナッツを混ぜて焼き上げた砂糖菓子)しかもらえなかったの。拘禁されている人のなかに糖尿病患者がいて、毎日はパンや小麦製品を食べられないと抗議したと聞いたわ。飢え死にしてしまう、と。それから数日後、小さなチーズのかけらとパンが出てくるようになったの。飲み水は与えられなかったので、水道水を飲んだけれど、しょっぱくて安全ではなかった。ちゃんとしたペットボトルの飲み水がほしいと訴え、苦情の申し立てさえしたのよ。 翻訳:星薫子 『“シラミのような寄生虫”に身体を蝕まれる地獄の《尋問室》…「拷問」や「殴打」は当たり前の、イラン刑務所の中で「最も恐ろしい場所」』へ続く
ナルゲス・モハンマディ(イラン・イスラム共和国の人権活動家・ノーベル平和賞受賞者)
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