前王者・大沢文也を破った大谷翔司が王座獲りへ向け次期挑戦者候補の伊藤健人との対戦をアピール【Krush】
K-1グループの2023年最後の大会となる「Krush.156」(12月17日、東京・後楽園ホール)のセミファイナルで行われたK-1グループとKNOCK OUTの対抗戦で大沢文也(ザウルスプロモーション)と大谷翔司(スクランブル渋谷)が対戦した。試合は延長にもつれる接戦となったが2-1の判定で大谷が勝利を収め、試合後のマイクでKrushライト級の王座獲りをアピールした。 大沢は前Krushライト級王者。大谷は主戦場とするKNOCK OUTではノンタイトル戦でKNOCK OUT-REDスーパーライト級王者のバズーカ巧樹に勝利を収めたこともある、トップ戦線で戦うファイター。K-1グループには今年6月に初参戦し、児玉兼慎に判定勝ちを収めている。
1R、圧をかける大谷に大沢は右カーフ。大谷のミドルをキャッチして注意を受ける大沢。大谷は左インローからワンツー。続く前蹴りをキャッチしてしまい大沢にホールディングの注意が出る。大谷は左インローからワンツー。大沢は左ボディー右ロー。圧をかけた大谷が右ハイも自らバランスを崩す。大沢はガードを固め左右のロー。大谷の前蹴りをすかした大沢が左右のパンチを連打。逆にコーナーに詰めた大谷がパンチを連打するも大沢はガード。そして押し返しパンチの連打。 2R、圧をかけてパンチの連打の大谷だが大沢はガードを固めロー。しかし大谷は怒涛のラッシュ。大沢はコーナーにつまりクリンチ。なおも大谷はロープを背負わせパンチの連打。大沢はガードを固めしのぐと右ローからワンツーで逆襲。大谷はコーナーに詰めて連打も大沢はガードを固めしのぐとパンチの連打、右カーフ。大沢は左ボディーをヒット。大谷はとにかく圧を強め、パンチを打ち込んでいくが大沢は巧みにガードし、パンチ、右カーフを打ち返す。
3R、圧をかけてボディーに前蹴りの大谷。大沢は顔面に前蹴り。大谷は詰めて右ロー、左右のフック。大沢はその打ち終わりに右ロー、ワンツーで押し返す。大谷がコーナーに詰めると大沢はこいこいと呼び込み、体を入れ替え肥大ローを連打。なおも前に出る大谷を組み止める大沢。距離ができると左ハイ、左ローの大沢。攻防の中で2人に、そして大谷にホールディングで注意が出る。ラウンド終盤には大沢にホールディングで警告が出る。残り時間がわずかとなり大谷が前に出てパンチを放つが大沢はカウンターを当てていく。 本戦の判定は29-30、30-29、30-30の1-1で延長戦に。 延長R、圧を強めパンチの連打の大谷。大沢はガードを固め足を使い、右ハイ、右ロー、左ハイ。大谷が追うと大沢はコーナーに下がりクリンチ。注意が出る。大谷が前に出て右ストレート、大沢は左ボディー。なおも前に出る大谷が詰めてパンチの連打も大沢はガード。そして打ち終わりに左ボディーを返す大沢。大沢は下がりながらも左ハイ。大谷は追うが大沢の逃げ足は速くとらえきれない。そこに大沢は左ハイ。 延長Rも難しい判定となったが10-9、9-10、9-10の1-2で大谷が勝利を収めた。